カーテンのひだに見つけた陽の粒はサンタクロースの落とした手紙
こんにちは!
いかがお過ごしでしょうか?
絵本の指南書を読むのに疲れて目を上げたら、カーテンのひだに陽の光が当たっていました。
一部だけ、他の場所よりもキラキラと輝いています。
近づいてよくよく見てみると、手紙でした。
そういえば、今日はクリスマス。
世の中のお子さんたちは、どんな朝を迎えたのでしょう?
枕もとに置かれたり靴下に入れられたりしたプレゼントに、歓声をあげたのでしょうか?。
全てのプレゼントを配り終えたサンタクロースは、今頃家で、やれやれと肩をもんでいるのでしょうか?
それとも、手紙を探して大騒ぎしていたりして。
その手紙は、トナカイさんにあてた手紙。
今私の手の中にある手紙には、柔らかな文字で『トナカイさんへ』と書かれていますから、きっとこれがそうなのでしょう。
世界中の子どもたちのために自分と一緒に夜空を駆け回ってくれたトナカイさんへの、サンタクロースからのささやかなプレゼントです。
「全ての仕事を終えてから渡そうと思っていたのに……」
サンタクロースは、必死に探し回ります。
「25日が、あと数時間で終わってしまう……」
サンタクロースの心臓が、焦りでドキドキしています。
サンタクロースさん。
あなたの落とした手紙は、ここにありますよ。
カーテンのひだに隠れるように、引っかかっていました。
今の時間になるまで気づかなかったけれど、降り注ぐ陽の粒が、
「ここにありますよ」
と、教えてくれました。
光を浴びなければ見えなくなってしまう、この特別な手紙は、私たち家族が守りましょう。
陽が落ちて見えにくくなっても、大丈夫です。
お月さまに頼んで光を注いでもらうから、見失うことはありません。
サンタクロースさん。
いつでも取りに来てください。
待ってます。