ビー玉に変われ私の汗たちよ空に透かして遊ぶのだから
こんにちは!
いかがお過ごしでしょうか?
昨日投稿したお話「カミナリ雲のほんとの気持ち」の絵を増やしてみました。
良かったら、見てみてください(^◇^)
カミナリ雲のほんとの気持ち

今日もカミナリが落ちて、雨がしばらく降りました。
さっきまで、お天気だったのに。
たしか、この間もカミナリが落ちて雨が降ったような……。
この頃、多いなあ。
カミナリ雲さんは、どうしてそんなに怒るのでしょう?
そのことを、私たち地上の生き物だけではなく雲さんたちも、不思議に思っています。
雲さんたちは心配します。
あんまりカミナリを落とされると、地上の生き物たちが怖くてぶるぶる震えちゃう。

だから、雲さんたちは
「カミナリ雲さん、そんなに怒らないで」
「悩み事があるのなら、ボクたちが聞くから」
「そうだ。西の空の方で、新しい公園ができたそうだよ。すべり台がくねくね波打ってスリル満点だそうだよ。」
「行こうよ。行こうよ」
と、やさしく声をかけます。
そうされるとカミナリ雲さんもゴロゴロピカッとしていられなくて、すぐにおとなしくなります。
でもカミナリ雲さんは、こうも思っています。
「ボクは別に怒っていないのだけど……」

カミナリ雲さんがカミナリを落とすのは、今年の夏があんまり暑いから。
地上のみんなに、ちょっとだけ涼しい気持ちになって欲しいから。
だって、カミナリを落とせば、雨が降ってくれるでしょう?
そうしたら、涼しくなるでしょう?
そう。
カミナリ雲さんは、本当は、とってもとってもやさしいんだ。
心の中では、雨だけを降らせたいと願っているんだ。
でも、そのことをうまく言えないし、カミナリを落とすことしかできないから、ゴロゴロピカッと怒ったふりをしているだけなんだ。
あ。
雨が、もうやんだみたい。
カミナリも落ちていないよ。
そして、少し涼しくなったみたい。
ほらね。
カミナリ雲さんは、とってもとってもやさしいんだ。