虹になりたいシロクマくん 第1話 | めむたんの絵本

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めむたんは、Amazonで絵本を電子出版しています。
タイトルは、「きみといっしょに」、「あのもんのなかに」等です。

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こんにちは!
いかがお過ごしでしょうか?

お話を、連載形式で書いてみることにしました。
「お絵かき」のところに掲載した「虹になりたいシロクマさん」を、「虹になりたいシロクマくん」に変えて書いていきます。
初めてなので、どうなるか分かりません。
読んだ後にニッコリできるようなお話を目指します。
よろしくお願いします!!

虹になりたいシロクマくん

第1話
イメージ 1

北極には、白い虹が現れます。
 
氷でできた家の中で、シロクマくんはママに言います。
「ボク、白い虹にあきちゃった。ねえ、どうしたらいい?」
「見なければいいのよ。目をつぶっていたら?」
「うん、分かった」
シロクマくんは、目を閉じました。すると、頭がカクンカクン。シロクマくんは、眠ってしまいました。
次の日、シロクマくんは、またママに言いました。
「ボク、白い虹にあきちゃった。ねえ、どうしたらいい?」
「見なければいいのよ。目をつぶっていたら?」
「うん、分かった」
シロクマくんは目を閉じました。でも、頭がカクンカクンする前に、ハッと目を開けました。
「また眠っちゃうじゃないか!」
ママは、クスッと笑って言いました。
「あら、いいんじゃない?ママ、あなたの寝顔が好きなのよ」
「え、本当?」
「ええ、本当よ」
「じゃあ、寝ようかな?」
「そうしたら?」
「うん」
シロクマくんは、ぐっすり眠ってしまいました。
次の日、シロクマくんはママに抱きついて言いました。
「ボク、白い虹にあきちゃったけど、もう寝ないからね!いくらママが好きだからって、いつも寝顔を見せてあげるわけじゃないんだからね!」
そして、ママの匂いをくんくんかぎました。
ママの匂いは幸せの匂い。シロクマくんは、なんだかほんわかしてきて、眠たくなってきました。
このまま寝ちゃおうかなあ・・・。
シロクマくんが、そう思い始めたころ、
「ピンポーン!」
玄関で声がしました。
玄関でピンポーン!と言うのは、シロクマくんのお友達のペンギンくんしかいません。
「はーい!!」
シロクマくんはママからがばっと離れると、玄関に走っていきました。

                                                             つづく