紫陽花の花の数だけ恋をした
月は地球にさよなら告げて
「私を離さないで。」
そう言えたらどんなにいいか。
あなたと出会うまで、紫陽花の花の数ほど恋をした。
自分が大切とは思えなくて、よりたくさんの愛を求めて。
でも、あなたと出会って私は知ったの。
愛というものの暖かさを。
でももう終わり。
いつからか分からない。
けれど、少しづつ引力が弱まってきている。
あなたとの距離が広がってきている。
あなたのそばにいたいのに。
ずっとそばにいたいのに。
「私を離さないで。」
そう言えたらどんなにいいか。
でも、あなたはなんて苦しそうなの。
あなたの体は熱くなる一方。
それは、私のせいかしら。
そうだとしたら、あなたの負担になるわけにはいかない。
あなたが何より大切だから。
さよなら地球。
私はあなたから離れます。