(昔の展覧会のパンフレットより)
もう終了していますがサントリー美術館でひらかれていた「夢に挑むコレクションの軌跡」という展覧会に行ってきました。(ohanayaランチ でチケットをいただいたのです。尚子さんありがとう!)
日本美術がメインなのですがガレのコレクションも展示されていて、わたしは結局いちばんそこで釘付けに。。 あまりに素敵だったので、印象に残った作品だけ、備忘録として。
花器 「かげろう」
水面を飛び交う無数のかげろう、かさなりあう色、ゆらぎ、命のはかなさ。 無限にひろがる幻想の世界。
目の前にあるのは花器という「モノ」なんだけど、そのカタチを超越してひとつの世界になっているというのかな。じっと見てると、宇宙にすいこまれていくみたいな感じがしました。 気持ちよくて、、 ずっと見ていたかった。
もやっと深みのあるこの質感は、透明ガラスの層の間に色ガラスでつくった文様を挟み込み、表層に彫刻を施して文様が重なり合って見えるようにする”アンテルカレール技法”によるもの。
栓付瓶 「蝙蝠(こうもり)・芥子(けし)」
夜のやさしさは、
ふさいだ心を 愛撫する
夜の静けさは、
傷ついた心を 癒してくれる
ロベール・ド・モンテスキウの詩の第一節が、ながい首すじに沿って、まるで詩を吟じるようにゆらゆらと刻まれていました。ガラス器に詩文を刻んだものは、 「もの言うガラス」 とよばれるそう。
こうもりに呼応するように側面から背面にかけて描かれてる芥子の花もうつくしい。
コウモリは、西洋では吸血鬼の使い、悪のシンボルですが、東洋(中国)では幸福のシンボルなんだそうですね。
蓋付杯 「アモルは黒い蝶々を追う」
神話の世界。 人間の娘プシュケに恋をしてしまった、愛(エロス)の神 アモル。クピドと呼ばれることもありますね。プシュケはギリシャ語で「霊魂」を意味し、その化身が蝶なんですって。
ボードレールの詩 「毒」 の第一節が背面に刻みこまれていました。なんだかこういうのってロマンチックでいい。
花器 「蛾・昼顔」
器自体が昼顔、という作品。うつくしくて惚れ惚れしました。 ガレは晩年、装飾として自然の姿を忠実に器に再現するようになったそう。
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自然を愛し、日本的な 「もののあわれ」 を持ち合わせていたというガレ。彼の作品をまじまじと見たのは、 西麻布のバー以来。(→美しい退廃 Le Bar : やっぱりこのバーはすごいかも)
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他のコレクションももちろんすばらしかったです。江戸時代の櫛で、それはもう繊細で美しいものがあって、頭から離れません。。 ごくごく薄い水色に、金で葉や花のモチーフがはいっていました。 こんなときにデッサン力があればな~と痛感。
今日から 「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」 始まりましたね!
国立新美術館 2011年6月8日(水)~9月5日(月)