今日は「がんばる」ということについて

 

書こうと思います。

 

 

  「がんばること」が好きな日本人

 

 

あなたは普段の生活の中で

 

「がんばる」

 

ことが多いでしょうか?

 

今の立場を守るために、

仕事のため、自分の将来のため、

お金のため、誰かのために...

 

本当はやりたくない仕事や勉強も

 

「がんばらないと評価されない」

 

「やらないわけにはいかない」

 

と日常的に「がんばっている」人が

多いのではないでしょうか?
 

 

特に日本では学校や社会の中で

 

「がんばっている人は素晴らしい」とか

 

「真面目に努力し続ける人がエライ」

 

などと言われるので、

 

当たり前のように

 

多少無理をしてでも

 

「がんばっている」人が

 

多いと思います。

 

 

しかし、日本は他の国と比べても

 

過労死や自殺が多いのも事実です。

 

 

  「がんばる」という言葉の意味

 

 

そもそも「がんばる」

という言葉の語源は、

 

「我を張る (自分の考えや意志を

 どこまでも押し通そうとする) 」

 

そこから派生して

 

「困難にも負けず、

 忍耐してやり抜く」

 

という意味になったそうです。

 


世界には「がんばる」という言葉や

「がんばる」という概念そのものが

無い国もあるそうですが、

 

日本では粘り強さや根気強さ、

勤勉さを表す言葉として

日常的によく使われています。

 

同時に

「がんばること=素晴らしいこと」

 

と美化されて使われていることが

多いようにも感じます。

 

 

  「がんばり」の種類

 

 

たとえば、自分の好きなことや

やりたくてたまらないことを

時間も忘れて一生懸命やっている状態の

「がんばり」なら、

 

精神的にも体力的にも余裕があって

楽しんでいる範囲であれば、

良い意味の「がんばり」だと思います。

 

その場合、たいてい本人は

「楽しくて夢中になっている」

という感覚の方が強くて、

 

「がんばっている」という感覚は

あまり無いはずです。


逆に、本当はやりたくないことを

無理してやっている状態や、

 

たとえ好きなことでも

精神的にも体力的にもキツイ、

ツライと感じているのに

 

それを無視してまで

「がんばっている」場合は

かなり注意が必要です。

 

 

そういった無理な「がんばり」

長く続けていると、だんだん

心や体に何かしらの不調が出てきます。

 

 

たとえ些細な不調だとしても

 

「止まって」

「休んで」

 

という体からのサインが出ます。

 

 

それでも無視してがんばり続けると、

 

強制的にストップがかかって

(病気・事故・リストラなど)

 

それ以上続けられない状態になります。

 

 

私自身もストレスのかかる仕事を

していた時期は、

 

  • 仕事に行く前の吐き気、めまい

  • 慢性的な頭痛、腰痛

  • 1カ月以上続く風邪のような症状


などがありました。

 

精神的にも鬱っぽくなってきて

退職した経験があります。

 

整体や病院へ行って

検査や相談もしたのですが、

 

大きな原因は見つかりませんでした。

 

 

そして退職後、すぐに

 

そのような症状が出なくなったので、

 

やっぱり仕事のストレスだったんだな...

 

と実感しました。

 

 

  がんばれないときは休んでいい

 

 

 

「がんばれるレベル」というのは、

 

当然ですが体力的にも精神的にも

 

かなり個人差があります。

 

 

周囲の人と比べて、

 

「自分はがんばりが足りないんだ」

 

などと思う必要はありません。

 

 

そもそも心や体の反応を無視して

 

「我を張って (自分の意志を押し通して)」

 

までやり続けること自体が不自然なのです。

 

 

普段から「がんばっている」自覚が無い人ほど、

 

「無理してるな、しんどいな、ツライな」

 

少しでも感じたらきちんと休んでください。

 

 

誰かに任せられることは

自分以外の誰かにやってもらう、

 

無理にがんばっていることを

減らしたりやめたりしてみる、

 

など出来ることは必ずあります。


 

休養をとること自体に抵抗があったり、

 

罪悪感を感じる場合も

あるかもしれませんが、

 

必ず自分の大切な心と体

優先させてください。



誰にでも「がんばれない」時はあります。

 

そんな時はとにかく

無理せずに休む!
 

常にがんばれなくていいし、

疲れたら休んでいいのです。

 

 

「がんばれない自分には価値がない」とか

「がんばらないと評価されない」といった思考は、

ただの幻想で思い込みです。

 

これまでの人生の中で

そのように思い込まされてきてしまった

だけなのです。

 

 

がんばってもその努力が

必ず報われるわけではないし、

 

「がんばれない時間」にも

大切な意味があります。

 

 

がんばれなくなった時にこそ、

これまでの自分の在り方や考え方を

見直すチャンス。


ゆっくりと心と体を休めて、

 

「がんばれなくてもいいんだ」

 

「がんばれない自分にも価値があるんだ」

 

ということに気付くタイミングなのです。

 

 

仕事でも何でも、

 

普段がんばりすぎてしまう人ほど、

 

意識的に「休むこと」

やってみてくださいね。