今回の旅は、小3長男が「原爆の子の像」を見てみたい、と言ったのがきっかけ。
なにか、成長のきっかけになってくれたらな。
と嬉しかった
私からは何も情報提供はしなかったけど、
「平和記念資料館に、禎子(さん)が折った鶴があるから見てみたい」
などなど・・・
自分からネットで、せっせと原爆の情報を集めていた。
そして、被爆後のかなり悲惨な情報にも、触れてしまったらしい。
広島に行く数日前から
「怖い、平和記念資料館には行かないかも」
と言い出した
怖くなるのはわかる。
あれだけの惨状を思えば、普通の反応だ。
うんうん、無理しないで廻ろう、と伝えた。
だけど、長男の中で何かが芽生えて、
広島に行きたいとまで言い出したのなら、何かに繋げてあげたいな。
そう思った。
なにが芽生えた?
被爆者の方々に、心を寄せた?
死生観?
遺された人たちの、愛?
聞いても、長男もまだ言葉に出来ない。
どうアテンドしたらいいんだろう・・・
(私も3回来たことあるものの、実は良く知らない・・・)
だけど。
せっかく予定したし?
お金も手に入ったし?
行ってみよう
この気持ちは、広島に着いて
「せっかく来たんだし根性」になった・・・
1日目。
市電を原爆ドーム前で降り、小学生2人は表情が硬い。
やっぱり見たくない
の顔なのかな、と思いつつも
私の中の「せっかく来たんだし」根性が、ニョキっと顔を出す
いけないよなあと思いつつも、なだめながら
長男が見たいと言っていた、
「原爆の子の像」に向かう
末っ子4歳は、カラフルな折り鶴の前ではしゃいでいるも、
小3長男は微妙な表情。
小6長女は「鐘の音がこわい」と
・・・・・
あーもう、これ以上は子どもら無理だわ!!
と思った時に、目の前にレストハウス。
ここで一休みしたのが、大正解♪
被爆建物らしいけど、ふつうにカフェっぽい
中に入って癒された
優しい音楽が流れていた
テーブルと椅子があったので、売店でお茶ともみじ饅頭を買って、頂く
4時間の新幹線やら、歩いてきたことでの疲れもあったかな?
休んだことで、子どもたちは表情が明るくなってきた
長男は、慰霊碑の前に置いてあったパンフレットをじっくり読んでいる。
やっぱ、何かの関心があるんだろうな・・・。
3階の展示室に行ってみた。
被爆前の広島の様子の展示。
活気あふれる、昭和の暮らしの様子が伝わってくる
原爆が落ちる前の、広島市内のジオラマ。
写真中央左側が、被爆前の原爆ドーム。
やっぱ、川が大きいなあ!
ここは悲惨な展示がないので、子どもたちも興味津々に見ていました
最初にここに寄れば良かったかも
広島を舞台にした「この世界の片隅に」の展示もあり、アニメ好きな長女は見入っていた
この作品も、観てくれば良かった・・・
と、大後悔
あんなに話題になっていたのに
地下に展示室があり、寄ってみましたが、ここは悲惨な展示もあり、
ちょっとだけ見てすぐに出ました
「せっかく来たのに根性」は、私の中ですっかり居なくなっていた。
あ、ヤツが居なくなったわ、と気付いた時にふと思った。
戦争のものが「遺ってる」ことが、大事なんだと思ってた。
だから、出来るだけたくさん見て。
事実を出来るだけたくさん知ること、が大事だと思ってた。
でもそうやってきて、怖さだけが残った
そうではなく、
その事実からなにを感じ取り、
これからの人生に活かしていくか?
それが大事なんじゃない?
そう気付きました。
亡くなった人たちから教わることは、きっとたくさんある。
それは、自分の中にしかない。
幸い、戦後70年。
いろんな作品が、出回っている。
戦争から何を感じるか、参考になる作品はたくさんある。
出掛ける前は、効率よく回ることばかりを
考えていたけど。
普通の観光地なら、それでいいと思うけど…
戦跡を巡るなら、
恐怖だけが残る旅にはしたくないな。
そう思うから、
事実から、どうこれからの人生に活かしていくか?
を、まず私がちゃんとわかっていないとな、と
大反省
わかってないと、アテンド出来ない。
そして、気付きになりました。
翌日に宮島、厳島神社に行きました。
子どもたち、戦争には全く触れない観光をしたことでリフレッシュできたのか、
3日目は、また少し戦跡を見ることが出来ました
広島の戦跡、
子どもがしんどくならない廻り方としては、
おりづるタワー(戦争の展示は少ししかなくて、展望がメイン)
→レストハウス
→平和記念公園
が、良かったかなあ
これから行く方は、参考にしていただけたら