数年前に訪問していたお宅。
(私は訪問看護が仕事です)
遠いし、
しかも、急激な坂道を登らないと辿り着けない。
時間も限られているのにやることもり沢山で
いつも昼時に訪問していたので
昼休憩はほとんどなかった。
お昼はこういうの便利だった
夏は特に辛かった。
痰が上手く出せなくなってきた時。
猛暑日に、あとから先輩が吸引器を持ってきてくれたことが嬉しくて、なぜか印象に残っている。
こういうのあったらラクかな。猛暑日の仕事。
住宅街はすぐに景色が変わってしまう、と
いつも街を走っているとつくづく思う。
変わらないうちに、
このお宅への景色を、ノートに貼ってみたいな、とずっとぼんやり思っていて。
普通のキラキラな景色とは違うんだけどな…
映えないしな…
とは思いつつ、
なんかよく分からない感覚に従って
実行してみた。
スタンプばかりですが、要するに住宅街です。
撮影してプリントし、
ノートに貼って、
マステでデコってみたら、
私の中ですごく「映え」た。
目印のローソンを見かけるとホッとしたな。
やっと辿り着いた、って思って。
一般的には「映え」ないとされるであろう景色。
だけど、精を出して働いた、大切な思い出だなぁって、ジーンとした。
ほとんど寝たきりになっても
暑さすら分からなくなっても
「ありがとう」
と言ってくれた、穏やかな声と笑顔が蘇る。
どんなことも受け入れて淡々と過ごす姿が、とても印象に残っている。
潔い在り方。
私の中で「いい感じ」だなぁ。
だから私は、この患者さんが忘れられないんだ。
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一般的なイメージや誰かの正解を、自分の感覚より優先しないようにしましょう。
自分の中の「いい感じ」のハッピーな感覚だけを頼りに進んでいくのです。
あぁ、ホントそうだ。
汗だくになって、休憩もろくに取れず、がむしゃらに働いた思い出。
自分の中で「いい感じ」
と捉えてキャプチャした。
これがこの先、どう繋がるのかわからない。
この先も、汗だくで、お腹ぺこぺこで働きたい!と望んでいるわけでは、決してない
そうじゃなくて、
「潔い在り方」
「精を出した」
「喜んでもらえた」のが、
「いい感じ」
これからも、
どんなことでも、
誰がなんと言おうと
「いい感じ」
として捉えていくことは、続けていこうと思った。