明日はまた手術の日です

腰やお腹や骨折など何度も手術の経験は有るけど…
今回は心臓を止めての手術だから
また動くのだろうか?
そんな事を考えてしまいます



雨続きの天気だったから
きっと紫陽花の花が綺麗だろうな
花って人とは違い
誰かに観て欲しくて
誰かの為に咲いている訳じゃない
ただ命を輝かせる為だけに
今もひっそりと咲いているんだよ

物静かな風情を漂わせ
巡り来る人の心さえも癒す
そんな密やかな時間を奏でるだけで
誰かが足を留め見いっている
ただ…
そこに咲いている事が当たり前
花は精一杯咲きたいだけ
それで良いんだよ

人も同じ
独り善がりや背伸びをせず
自分らしく自分に合った生き方
身の丈の人生で良いんだよ

他人より劣って見えようと
他人に追い付けなくても
良いじゃないか

競って誰かに勝っても
負ける日は必ず来るよ
それよりも穏やかに過ごせる時間
そんな人生こそが大切
無理を重ねて誰かを巻き込んだり
大切な人を傷つけるより
穏やかな気持ちでいつも大切な人を想い
その人の為に胸を傷める
そんな自分でいいよ

ガラスに写るぼくは独りぼっち
でも慣れっこだから平気
何処を探しても誰も見えない
でも…
心は信じているよ
大切な人が元気で居てくれる事を
それだけで充分
ぼくは幸せだよ
ありがとう

ぼくの大切な大切なひと


もしも…
今度心臓が止まったままなら
天国の娘に会えるかな?
たった四ヶ月だった赤ん坊だけど
どんな娘になってるだろうか

ぼくに似ていなければ
きっと可愛い女の子だろうな
好きな洋服に包まれて
愛しい彼氏が傍に居るかも知れない
そんな彼氏にも
父親らしく焼きもちを妬いてみたい

産まれてから亡くなるまで
一度も目を開けなかったけど
天国では目を輝かせているかな

一度も泣いてくれなかったけど
ぼくを呼んでくれるかな
ただただ見守るだけの
ほんの数カ月だったけど
一日も忘れなかったよ
ぼくが授かったたった一人の愛娘

早く
娘を思いきり抱きしめてあげたい
だから
手術には期待していない
それでいい

心の強い彼女だから
このまま…
ぼくが消えてしまっても
彼女なら大丈夫
そう願いたい…