6月3日、西麻布にオープンした「博多田中田」に早速行って来ました。1993年、博多に創業した人気料理店が東京初進出。場所的には西麻布と六本木の中間ほど、六本木通りから一本入った路地裏、重慶飯店の地下にあります。外階段を降りると地下なのに一軒屋のような雰囲気のエントランスがお出迎え。もうこの入口からワクワクとテンションが上がります

 ご主人の田中忠明さんの、和にこだわらず美味しいと感じられるものをボーダレスに提供する世界観が楽しく、しかもどれも一切手を抜かずに質の高いものを繰り出すスタイルが大好きで、博多清川の本店は何度となくお邪魔しています。私はあまりオープン早々に行くことはないのですが、博多に行かねば食べられないと思っていた田中田が、東京にやって来るというニュースにいてもたってもいられずに訪問。もちろん田中さんにお会いしたいという思いもありました。







 店は52席とレイアウトこそ違えど、博多本店とほぼ同規模の大きさ。個室を除くほぼ全席から厨房を眺めることが出来るのもいい雰囲気です。店主の田中さんは厨房とホールと大忙し。久々の再会を喜びつつ、田中田の世界観を堪能させていただくことに。博多の郷土料理や名産をエッセンスに加えたり、一つ一つの料理が美味しくハイセンスで、力強い存在感を放つ田中田の料理は、とにかく楽しいのです。









 魚、肉、なんでもござれで「博多がめ煮(筑前煮)」や「博多水炊き」などの郷土色豊かな料理も多く、お造りなど本日のおすすめが毎日変わるので、行くたびに新しい発見があります。中でも博多でも締めに食べる「ぜいたく丼」は雲丹、鮪トロ、イクラがこんもりと盛られた極上の逸品。これを丼抱えてがっつりとかき込む贅沢。あぁ、もう幸せ。この日は売切れていましたが、カレーもまた絶品なんです。

 ポジションとしては日本料理店、割烹に近いと思うのですが、業態としてはあくまでも居酒屋。しかし、食材は徹底的に最高のものを吟味し、調理や盛りつけも一切手を抜かずに仕上げる。田中さんも「田中田は本物を知る大人のための居酒屋」と言います。堅苦しくない雰囲気で上質な料理を気軽に楽しめる空間。そう、こういう店ってありそうでなかなかないんですよね。これでまた西麻布の夜の楽しみが一つ増えました。



 最後に田中さんと記念撮影を。この日は「博多一風堂 明大前店」の店主で福岡出身の河原さんと男二人でまったりサシ呑み。たまには男同士で語り合うのも良いものです。楽しい夜でした。

【博多田中田 西麻布店】
東京都港区西麻布3-2-34 西麻布ヒルズB1