山路力也です。

吉祥寺にある「リベストギャラリー創」にて、
子供の頃から大好きな漫画家で、
光栄にも仲良くさせて頂いている
江口寿史先生の原画展が行われるということで、
陣中見舞いがてら、先生の大好きな「ORANGINA」片手に
初日に小雨の降る中、吉祥寺へ出掛けました。

江口寿史原画展

ちょうどお客さんが途切れたところだったようで、
江口先生ともゆっくりお話することが出来ました。
僕が子供の頃に単行本などでしか観られなかった、
ひばりくんなどの原画を目の前で観ることが出来、
さらに描いた本人の生解説が聴けるという、
至福の時を過ごすことが出来ました

今回の江口寿史原画展「tone」は、
その名の通り、今は無き画材「PANTONE」を使った
作品を展示販売するというもの。
同時にその時代の「風潮」「気風」なども、
toneという言葉で表しているそうです。

今はMacなどパソコンで模様や色をつけるのが大半ですが、
当時はスクリーントーンやパントーンなどを貼って、
漫画やイラストに模様や色を付けていたのです。
実は僕も一瞬漫画家を目指していたことがあって
スクリーントーンを良く切り貼りしていたものです。

わたせせいぞうさんだったか、鈴木英人さんだったか、
絵の具では到底辿り着けない色合いのイラストを観た時、
衝撃を受けたことを今でも良く覚えています。
江口先生も単行本の表紙や扉絵、イラストなどに
パントーンを使って色をつけていたのだそうです。

しかし、まるでMacで色づけしたかのような
細かくて精緻なトーンの貼り方に驚きます。
「描いているっていうより作っているって感じ」という
先生の言葉にも至極納得です。

今はもうパントーンは使っていないそうで、
こういうタイプの原画はもう生まれないわけですね。
そういう意味でもとても貴重な資料でもあります。
「今度は手で色づけした絵を描きたいな」と先生。
それもまた観てみたい!

江口寿史原画展

素敵な原画の数々はすべて購入可能ですが、
初日だというのに大半が売約済になっていました。
どれも僕のお小遣いでは届かない金額でしたので(涙)
帰りにポスターにもなっているイラストの葉書に
無理を言ってサインを書いて頂きました。

この青が先生の特に好きなパントーンの色なのだとか

早速、同じ色合いのフレームを探して額装。
仕事場のテーブルに置かせて頂きました。
家宝として大切にさせて頂きます。

最後に先生とパチリ。
楽しい時間をありがとうございました!
またご飯ご一緒して下さい!

江口寿史原画展


【江口寿史原画展「tone」】
2012年4月26日(木)~5月9日(水)
12:00~18:00(最終日は17:00まで)

リベストギャラリー創
東京都武蔵野市吉祥寺東町1-1-19