京都に行ったらラーメンも欠かせません。
何しろ京都は老舗から新進気鋭の新店まで、
数多くひしめき合う、全国屈指のラーメン激戦区。
この半年~一年の間にも随分気になる新店が出来ました。
しかし、大好きな老舗のラーメンも食べたいし、
京料理など他の食事も楽しみたいですし、
基本的に地方に行ってもラーメンメインにはしないので、
数ヶ月に一度行ったくらいでは到底追いつきません。
そんなわけで、結構宿題店が溜まってしまっていました。
というわけで、今回の旅では
iPhoneに入れておいた宿題店リストを片手に、
いつもよりちょっと多めに食べ歩いて来ました。
時系列でインプレッションを書き連ねて行きましょう。
【本家第一旭たかばし本店】
京都府京都市下京区東塩小路向畑町845
075-351-6321
「ラーメン」650円
京都のラーメン食べ歩きはここか新福菜館から始まります。
京都駅から歩いて数分の場所に老舗2軒が並んでいるのです。
朝早くからやっているので食べ歩きのスタートにはもってこい。
いつもは新福の方に行く事が多いのですが、
この日は水曜日で新福の開業時間が遅かったのでこちらへ。
10時過ぎでしたが、店内満席で外にも数名の待ち。
ベースも軽めで化学調味料がバシッと入っているのですが、
背脂が浮いて甘めの味わいのスープは熱々で美味しいです。
それよりも何よりもこの店の素晴らしいところは、
接客、調理などのオペレーションが完璧なところ。
お客さんの好みにも柔軟に対応して、
コップの水が無くなったら入れるなど、
テーブルウォッチも非常にきめ細かい。
しかもホールの人全員がポケットに釣り銭を持っていて、
その場でスパッと会計が出来る。
すべてがハイレベルでまとまっているのです。
こういう店だからこそ、長年行列を作り続けているのです。
【一乗寺ブギー】
京都府京都市左京区高野玉岡町49-1
075-712-5518
「つけそば」700円
夜に旅館で京料理を堪能した後に、
嵐山からタクシーに乗って深夜の一乗寺へ。
こちらはオープン初日に来て以来なので
およそ2年半振りでしょうか。
本当は「亜喜英」に行きたかったのですが、
最近臨休が多いようで振られてしまって。
「麺屋棣鄂」の麺はすこぶる美味かったのですが、
つけダレが正直ガッカリしてしまいました。
以前はもっと深みやコク、濃度もあったと思うのですが、
現在の味はニンニクが強く甘味も出ていて、
ザックリと言えば二郎系のような味わいに。
学生が多いこの場所ゆえの戦略なのでしょうが、
麺との絡みも今ひとつ良く無くて残念でした。
【タンポポ】
京都府京都市北区紫野西蓮台野町57
075-493-8594
「ラーメン並」650円
一乗寺からそのままタクシーで金閣寺方面へ。
こちらは代替わりしてから初めてです。
唐辛子が浮いた真っ赤なスープは、
ビジュアルこそ以前食べたものと変わりませんが、
正直味わいはかなり劣ってしまっていました。
スープに深みもキレもなくぼんやりとした味わいで、
それでいて臭みがちょっと感じられてしまい、
麺も柔くてかなりふにゃふにゃでした。
以前はかなり人気店だったと思うのですが、
この日は前客も後客もゼロ。
しかし向かいにある「紅」(未食)というお店は満席。
ちょっと寂しい感じがしました。
【麺屋極鶏】
京都府京都市左京区一乗寺西閉川原町29-7
075-711-3133
「極鶏鶏だく」650円
旅館で朝食を済ませてから、お昼にこちらへ。
結論から言って、今回の新店巡りの中で
一番のヒットがこちらのお店でした。
オープンして以来、ずっとその噂は聞いていて
行こう行こうと思い続けてようやく。
ご主人の今江さんとはもちろん初対面なのですが、
twitterでずっと繋がっていたので
なんだか初めて会ったような気がしません(笑)
これが今のソーシャルネットの距離感なのですね。
オススメを一応伺ったところ基本のこれをと。
今までにも色々なお店で濃厚な鶏白湯は食べて来ましたが、
このスープはかなり上位に来る味わいだと思います。
スープというよりもシチューかソースのような
ドロドロ高濃度スープでありながら、
調味も抑え気味にして素材の味も感じさせる
そのバランス感覚が秀逸です。
具材一つ一つの調味も塩梅が良く、
スープの味を殺す事がありません。
麺の扱いもちゃんとしていたなぁ。
きめ細かく丁寧に作られている一杯。
濃厚なベースなのでワイルドに感じるのかと思いきや
実に繊細。うん、繊細なんです。
現在はラーメンだけのメニュー構成ですが、
絶対このスープのつけ麺もアリでしょうね。
いずれつけ麺バージョンが出ることでしょう。
【中華そばかんだ】
京都府京都市左京区一乗寺赤ノ宮町22
075-708-5239
「中華そば」600円
昨年2月にオープンした店だそうですがノーマークでした。
聞けば銀閣寺の老舗「ますたに」にいた
名物おばちゃんが独立した店とのこと。
ますたにはおばちゃんがいっぱいおりますが、
名物おばちゃんってあのおばちゃんかなぁ、と
期待しながら行ったら違うおばちゃんでした。
こんなおばちゃん、いたかなぁ。
肝心のラーメンですが、
ますたにの方向性を向いている背脂醤油ですが、
まったく非なるものでした。残念。
【Noodle Style是空】
京都府京都市上京区今出川通堀川東入飛鳥井町252
075-431-0211
「ラーメン×ハーフサイズからあげ」900円
堀川今出川交差点に4月1日オープンしたばかりの新店。
こちらは一乗寺の人気店「高安」の支店です。
プロデュースが高安との話になっているようですが、
どうも直営の支店のようです。
本店以上にカフェっぽい雰囲気のお店です。
麺は平打ちで加水率が低めのザクっとした麺で、
スープは濃度が高くかなり甘い味わい。
唐揚げも本店とは違って甘辛醤油味。
高安のパッケージをより分かり易くした感じ。
無難にまとめてるなぁ、って印象です。
しかし相変わらず唐揚げのでかいこと。
ハーフですがかなり大きかったです。
小食の人はかなり厳しいのではないかしら。
これで2日目までが終了です。
2日で6軒6杯は僕にとっては割とハイペース。
最終日3日目は後半のエントリーで。