南極についての話題です。
面白い動画をみつけたのでご紹介します。
日本語字幕つき(9分15秒)
(内容要約)
南極大陸には様々な伝説があり、例えば「水中都市」などの伝説もある。
南極こそが、約1万5千年前に存在し、古代文明が栄え、海底に沈んだ『アトランティス大陸』であるとする説もある。
50年ほど前にイタリアの雑誌に発表され「氷の下の文明」という本が出版されている。
歴史の専門家も一部はこの説を支持している。
数千年前、地球が巨大な質量の天体の一部の隕石と衝突する前の地球の気候は今よりずっと温暖だった。この天体衝突により地球の軸が傾き洪水と巨大地震、豪雨が起きアトランティスは破壊された。
■「地球上で最初に発見されたエイリアンの遺骨」
近年南極の氷の中から人類のものらしい遺骨が発見された。
考古学者のグループは南極で極めて長い頭蓋骨を3つ発見した当初、「南極で最初に発見された人類の遺骨」と名付けていたが、その後突然「地球上で発見された最初のエイリアンの遺骨」と改めた。
興味深い点はこのように頭部の長い頭蓋骨はエジプト、シリア、メソポタミアなど古代文明の栄えた地域で既に発見されているという点。
南極に関する興味深い噂としては、ナチスドイツの基地があったというものもあり、理論的にこれは十分あり得ることだ。
北米大陸の1.5倍ほどもある南極大陸の99%は氷からなり、地球上の氷の総量の約9割が南極大陸にあると推定されている。
■「歌う氷」
1820年代以降、実に様々な遠征隊や調査団がこの大陸に派遣され、ここを訪れた研究者たちが遭遇した謎の一つは「歌う氷」と呼ばれる現象で、例えば、巨大な「ロス棚氷」からは絶えず「氷の歌」が聞こえ、この歌の周波数はとても低く、人間の耳にはほとんど聞こえないが、地震センサーが振動をキャッチしている。
この奇妙な歌声は風がたな表面の雪や氷を振動させることで引き起こされると主張する科学者もいるが、しかしこれでは歌のトーンが突然の変化する現象を説明できない。
つまり、氷の歌声はおそらく他の何かによって引き起こされているのだと考えられている。
■乾燥した土地
世界のほとんどの氷が集まっているにもかかわらず、地球上で最も乾燥した土地が位置するのも南極大陸で、8000平方メートルのマクマードドライバレーの内部には3つの大きな谷が存在し、ここには氷や雪はほとんどない。
その理由は風速150㎞に達する非常に強い風が地表付近を吹き付けるためで、この乾燥した谷のいくつかの部分では200万年もの間、降水がなかったことが明らかにされている。
氷に覆われていないため、南極の地質調査を行うのに便利であること、火星の自然条件に近いため宇宙船の試験を行うことが可能なことなどから特別保護地域に指定されている。
明るく平坦な荒野ではどんな小さな変化もはっきりと目で見ることができる。例えば隕石が落下すれば見逃されることはまずない。
■隕石アランヒルズ84001
このような理由で現在研究されている隕石の殆どは南極大陸で発見されたものとなっている。過去150年間に発見された大小の様々な隕石の数は約1万個に上り、その中には数百万年前のものも含まれている。
1984年12月へ南極のアランヒルズで発見された alan hills 84001と呼ばれる隕石の破片の表面からは細菌のような生命体の鍵らしきものが発見され大きな反響を呼んだ。
地球の生命の起源が地球外から来たかどうかについてはまだ解明されていない。発見された構造体の直径20~100nmと、既知のどの生命体よりもはるかに小さいためこの説の裏付けとなる可能性がある。
科学者たちはこの隕石は40億年前に火星から分離したと推測しており、その頃の火星にはまだ液体の水が存在していた。
地形上で発見された残りの隕石はそれよりもずっと後の時代のものばかりなのだ。
この隕石が古代の熱帯南極の植生を破壊したのではないかとも考えられている。
多くの人は南極大陸の景色が全く変化せずいつ見ても同じだと考えているかもしれないが、しかし研究者たちはこれに異議を唱えている。例えば2017年アイルランドと同じぐらいの面積を持つ巨大な穴で、ポリニヤと呼ばれる氷に開いた穴が発見された。
氷穴は通常海との境界に比較的近い場所に形成されるのであるが、このポリニアは海から数100km も離れた場所にあり、出現に至ったプロセスはまだ解明されていない。
実は1970年代にも同じ場所に同じぐらいの大きさの氷穴が現れたという記録があり、しかし当時はまだ衛星観測などが出来ず、十分な研究がなされなかった。
その後40年間この穴は氷に閉ざされていたが、この氷穴が再び出現した理由を地球規模の気候変動によるものだと考える人もいる。多くの研究者はこの説に反対している。
南極のような過酷な気候条件に膨大な数の種の生物が生息していることは想像しがたいかもしれないが、南極の氷を1㎞ほど掘り下げると、そこには湖が広がっており、研究によって、そこには生命に必要ような全ての要素が揃っており、生命の存在は確実視されている。
比較的水温の低い酸素含有量が高い淡水に適した微生物は地球の他の生物圏から超時間隔離されてきたため、独特の進化を遂げ、非常にユニークな特性を持っている可能性がある。
現在入手されている情報から判断するとこのような南極氷底湖に生息している可能性が最も高いとされているのは細菌類で、2014年、南極の湖の一つで繁栄する活発なエコシステムが発見された。
ここの微生物たちは何百年もの間、新鮮な空気からも光からも遮断された世界で生き続けてきたのであり、これらの生命活動に必要なのはメタンとアンモニアだった。
この発見は地球外から来た生命体がここで生命活動を続けることが不可能ではないということを示唆している。
2016年研究者たちによって南極の氷底湖ボストーク湖でユニークな生物を発見したと報告された。
発見された細菌と、現代科学で知られている生物との遺伝的な類似は86%に過ぎないということが判明した。
400気圧もの圧力に耐えて生き残ることができたこの珍しい細菌は遺伝的および化学的組成から見ても地球外からやってきた可能性が高いと考えられている。
参考:
全海洋の深層に広がる南極底層水の起源水形成機構を発見 ~海中深く大量に生成される海氷が海洋大循環を駆動する~│研究成果│国立極地研究所 (nipr.ac.jp)