EU諸国は現在、SARS-CoV-2デルタ変異種が域内のほぼ全域に拡がった状況になっているようです。

 

 

7月3日現在、WHOのデーターをもとにした感染マップ(ネット上からお借りしました)

 

EU内の島国マルタと、デルタ変異種が拡がっていないインド洋の島嶼国セーシェルはともに、ワクチン接種率が高く、2回接種率はマルタが約80%でトップ、セーシェルが2回接種率約75%で世界2位となっています。

 

 

いずれも島国でかつ、ワクチン接種率が高い国ですが、場所はマルタが地中海の真中にあるのに対して、セーシェルはアフリカの東側のインド洋にあります。

 

 

 

マルタ共和国

マルタ共和国はイタリアのシチリア島の南に位置し、面積は316kmで、東京23区の面積622.99km2の約半分の大きさ。人口は約51.46万人(2019年)、人口密度は1375人/km​2。

 

 

 地中海のほぼ中央にあり、アフリカ大陸にも近い。

 

 

マルタ共和国

 

マルタ共和国は、米国ジョンズホプキンス大学の統計データによれば、同国の新型コロナワクチンの1回接種率は84%、2回接種率は約80%、総接種回数約70万回とあり、これは世界トップの接種率です。

 

 

感染者数が増加傾向で、7月12日が101人、13日が179人と日を追うごとに増加しています。

 

7月13日現在の実行再生産数は5.75でワースト2位となっていますが、実は昨日は4.76でワースト3位だったのが、1日でここまで数字が跳ね上がったようです。

 

 

7月12日現在の実行再生産数は4.76

 

7月13日更新分で実行再生産数は5.57に急上昇

 

 

セーシェル共和国

アフリカ大陸から1300 kmほど離れたインド洋に浮かぶ115の島々からなる島国で英連邦加盟国で首都は英国女王の名に因みヴィクトリア。 数多くのビーチ、サンゴ礁、自然保護区を擁し、巨大なアルダブラ ゾウガメのような希少動物も生息。

人口97,625人(2019年:世銀)

 

 

 

セーシェル

 


COVID-19パンデミック開始以降、同国では感染者17005人、死者77人が報告されており、人口が10万人以下と少ない国なのであるが、人口10万人当たりにすると、累計感染者数が17423人、死者が79人という高い数字になる。7月13日現在の実行再生産数は0.98。

 

 

セーシェルのコロナウイルスの実行再生産数は1以下で感染収束に向かっているかのようにみえますが、ロイターは、セーシェルも感染者数は増加傾向にあり、平均で1日117人の新規感染者が報告されており1日平均人数のピークだった 5月13日の29%に上昇していると分析しています。

 

 

もし、今後デルタ変異種の感染がセーシェル国内に拡がってしまえばセーシェルはマルタと同様の現象が起きてしまう可能性が高い。

 

 

ワクチン接種率を上げたところで、変異の早いウイルスとのいたちごっこのようなものです。

 

 

あれほど有効性を強調していたファイザーが、亜種に対してはワクチンの有効性が下がるということを(イスラエルのデータなどから)正式に表明していることからもわかります。

 

 

そのためファイザーはデルタ変異種向けのブースターワクチンを製造中であると報道されています。

 

 

きりがありません。

 

 

「ワクチンで重症化が防げる」という説とは全く逆のことをワクチンのプロであるギアードバンデンボッシュ博士は指摘しておられます。彼は英国やイスラエルの現在の状況を正確に予告していました。

 

 

ワクチンの予防効果もワクチン抵抗性の変異種が出現すれば、どんどん下がっていきますから、やはり求められているのは治療薬です。

 

 

引用元:

 

 

 

 

参考:

 

 

 

 

因みに、ワクチンの効果(有効率)とは、64%を例にとると、接種後は64%の人が感染しないという意味ではなく、接種群と非接種群を比較して、接種群の感染者の方が、非接種群の感染者の数字より64%低いという意味であって、例えば極めて感染力の高いウイルスならば、同じ母集団で感染者数の比率が0.36:1であるという意味でしかありません。

 

 

 

この極めて短期的な数字は、大体1:2.8くらいの差です。

 

 

ワクチン接種伴う中長期のリスクは全く不明ですし、接種後の副反応の数字は政府が出している数字よりも実は大きいようです。接種後死亡などの有害事象については正しいデータを集めていないに等しいので、正確なデータはないわけですし。

 

 

「ワクチン接種によって重症化しない」という説は、現在の英国やイスラエルの変異種のよって起きている状況を正確に予告しておられたギアードバンデンボッシュ博士によれば、全く逆であると指摘されています。

 

 

 

 

 

ギアードバンデンボッシュ博士は種プログラムを直ちに止めねばならない、直ちに」と警告しておられます。

 

 

 

ギアードバンデンボッシュ博士(Geert Vanden Bossche phD)

 

ドイツ感染症研究センターのワクチン開発オフィスの責任者を務め、国際的に認められたワクチン開発者、ビル&メリンダ・ゲイツ財団ではシニアプログラムオフィサーとして勤務し、

GAVIではプログラムマネージャーだった人物が世界に対して真剣に警告しておられます。

 

「高度に変異性のあるウイルスのパンデミックの状況での集団ワクチン接種キャンペーンにより、より感染性の高い変異体の繁殖が可能になることを理解することが重要です」

 

「最適ではないS指向免疫圧は、この免疫圧に抵抗できるSタンパク質内の変異を選択するため、そのような変異を含む変異体はより感染性が高く、したがってより効率的に繁殖します」

 

「ますます感染性の高い変異体の選択と適応が可能になるか、新しく導入されたより感染性の高い変異体(インドの変異体=デルタ変異種など)の伝播がますます促進されます」

 

「人々を無症候性のスプレッダーに変えるほど(これは集団予防接種が行うことです)、この繁殖地は大きくなります」

 

 

「ワクチン接種者が若いほど、罹患率(および死亡率)の低下よりむしろ、成長する変異体へのバランスの傾きがますます速くなります」

 

 

「より感染性の高い変異体は、ワクチン接種を受けた被験者と比較して、ワクチン接種を受けていない人にとって最初は重篤な疾患のリスクが高くなりますが、ワクチン接種を受けていない人は自然/自然免疫、コロナウイルス非特異的抗に依存できるのに対し、ワクチン接種者は依存できないため、ワクチン耐性が確立されると、逆のことが当てはまります。」

 

 

集団ワクチン接種は、より感染性の高い変異体の無症候性の広がりを促進するものです。

 

 

大量ワクチン接種をCovid-19疾患にかかるリスクがはるかに低い年齢層に拡大すると、無症候性の広がりの能力と、最適でないS指向免疫圧の長期持続(両方ともワクチン接種による)を組み合わせた被験者の貯蔵庫が拡大するだけです。

 

 

死亡率と罹患率の低下は、パンデミック時の集団ワクチン接種キャンペーンへの登録が増加しているため、その間に人口の増加し続ける部分がより感染性の高い変異体のインキュベーターとして機能する場合、集団免疫の増加を示すものではありません。

 

 

問題は、ウイルスの感染性を制御できないことです。ワクチン接種者は、ウイルス感染の重要な貯蔵庫として機能するだけでなく、ウイルスが最適以下のS指向免疫圧にさらされるための重要な貯蔵庫としても機能するため、ワクチン接種者は基本的に、より感染性の高い変異体の感染源となります。

 

引用元: