■世界の中の「ユダヤ人」の国別人口比率(2010年当時)

 

2010年当時の世界のユダヤ人の分布を調べた資料によれば、

イスラエルに住むユダヤ人が約570万人、

米国に住むユダヤ人が527,5万人(米国内の人口比の1.71%)

この2国の合計が世界のユダヤ人総人口1,358万人の81%であることがわかる。

残りの19%が他の国に散っているという状況。

 

現在ではイスラエルの高い出生率で人口がどんどん増え、

2018年6月現在で人口が888万人とある(2018年6月 イスラエル中央統計局)

 

 

従って、以下の数字はあくまでも2010年当時の資料によるものです。

■イスラエル以外の国に住むユダヤ人の国別人口比率

 

南北アメリカ大陸では米国内527.5万人で人口の1.71%

その次はカナダは37.5万人で人口の1.10%

次が南米のアルゼンチン18.2万人で人口の0.45%

 

ヨーロッパではフランスに48.4万人で人口の0.75%が最も高く、

次はハンガリーに4.9万人で人口の0.49%

英国29.2万人で人口の0.47%

ベルギー3万人で人口の0.28%、

オランダ3万人で人口の0.18%、

ウクライナの7.2万人で人口の0.16%、

ドイツ12万人で人口の0.15%、

ロシア20.5万人で人口の0.14%・・・などの順。

 

その他の地域ではオーストラリアに10.8万人で人口の0.48%

南アに7.1万人で人口の0.14%なども国内人口のユダヤ人比率が高い。

 

引用;https://honkawa2.sakura.ne.jp/9038.html

 

 

①アシュケナジム

ドイツ語圏及び・東欧諸国の系譜のユダヤ人は「アシュケナジム(Ashkenazim :ヘブライ語 אשכנזים)と呼ばれる。

 

アシュケナジーとは元々「ドイツ」という意味の古いヘブライ語。

アシュケナジムはイディッシュ語(注)などを使用していた人々やその子孫を指す。

実際に、ドイツにはローマ帝国時代のユダヤ人居住区が例えば、コロニア、つまり現在のケルンにあったとされる。

 

ドイツ

ドイツに住むユダヤ人

第二次大戦前

1933年の6月の人口調査によると、ドイツにおけるユダヤ人の人口は約50万人、

ユダヤ人の割合は、合計約6,700万人のドイツ人の人口の1%未満に過ぎなかった。

 

ナチスでは、通常の人口調査の実施方法とは異なり、1935年のニュルンベルク法で体系化されたナチスの人種差別的基準とその後の条例によって、個人の祖父母が実践している宗教に従ってユダヤ人を分類。最終的に、ナチスでは、ユダヤ教から別の宗教に改宗した数千人もの人々もユダヤ人として分類。その中には、ローマカトリック司祭、修道女、および祖父母がユダヤ人であるプロテスタントの牧師までも含まれていた。
 

ドイツのユダヤ人の80%(約40万人)は、ドイツ市民権を持ち、残りは主に、ポーランド市民権を持つユダヤ人で、その多くはドイツで生まれ、ドイツの永住権を持っていた。
 

ドイツのユダヤ人の約70%は都市部に住み、全ユダヤ人の50%は、ドイツの10大都市に住んでいた。ベルリン(約16万人)、フランクフルト・アム・マイン(約2万6,000人)、ブレスラウ(約2万人)、ハンブルク(約1万7,000人)、ケルン(約1万5,000人)、ハノーバー(約1万3,000人)、およびライプツィヒ(約1万2,000人)とされる。

 

現在のユダヤ人比率

約12万人(0.14%)のユダヤ人が8279万人のドイツ国内に住んでいるとされる。

 

 

ポーランド

ポーランドに住むユダヤ人は現在は非常に少なく、ポーランド国内に住んでいたユダヤ人の多くは第二次大戦時にイスラエルに避難し移民したとされる。

 

 

 

べラルーシ

ベラルーシに住むユダヤ人の住民の人口比はベラルーシ人が83.7%、ロシア人が8.3%、ポーランド人が3.1%、ウクライナ人が1.7%、ユダヤ人が0.1%(2009年)とされ、つまりベラルーシ内の1000人に1人がユダヤ人

 

かつては首都ミンスクの人口のうち、ユダヤ人やポーランド人が多数を占めていた時期もあるなど、多民族が共存してきた歴史がある。

 

トランプ大統領の娘婿のジャレッド・クシュナー氏の一族は、彼の父チャールズ・クシュナー(1954年~)と不動産王マレー・クシュナー(1951年~)の父で、ジャレッド・クシュナー氏からみて祖父にあたるジョセフ・クシュナー(1922~1985年)とその妻レイ・クシュナーの代に、ホロコーストから逃れてシェリットハプレタ(Sh'erit ha-Pletah:ヘブライ語: שאריתהפליטה、 「生き残った残党」)として、ベラルーシから米国に移民したユダヤ人一族とされる。イバンカ・トランプ氏も元は長老派のキリスト教徒として育ったが、ユダヤ教徒の夫との結婚に先立つ2009年7月、異宗婚を避けるために現代正統派ユダヤ教に改宗し、ヤエルというユダヤ名を選んだとあり、ユダヤ教会堂であるシナゴーグを訪れた際はユダヤ教への篤い信仰と熱烈なイスラエルへの支持も発言している、などとある。

 

 

②スファラディム

718年~1492年にイベリア半島で行われた「失地回復(レコンキスタ(:スペイン語: Reconquista)以前にイベリア半島に住んでいたユダヤ人系譜の人々を「スファラディム(Sephardi, ヘブライ語 ספרדי)と呼ぶ。

 

1492年にイベリアに残る最後のイスラム政権を滅ぼしたスペインにおける大規模な排撃の中でキリスト教への改宗を拒否したユダヤ人は追放され、その多くが南ヨーロッパや中東、北アフリカなどのオスマン帝国の領域に移住し少数ながら、オランダやイギリスにも移り、20世紀に至ったとされる。

 

セファルディムの言語は、ラディーノ語(別名:ユダヤ・スペイン語、ジュデズモ語)

 

 

③ミズラヒム

1948年にイスラエルが建国されるまで長らく中東・カフカス以東に住んでいたユダヤ人を現在では便宜的に「ミズラヒム(Mizrachim、ヘブライ語מזרחים)などと呼ぶことも多い。ミズラハ Mizrachとはヘブライ語で「東」という意味で、ミズラヒMizrachi は Mizrachim の単数形。

「ミズラヒム」という呼称はイスラエル国内でのアシュケナジムやスファラディム社会への反発から始まった用語で便宜的傾向が強い。 

 

 

(注)イディッシュ語:

イディッシュ語: ייִדיש‎、ドイツ語: Jiddisch、英語: Yiddish、ヘブライ語: ייִדיש‎)は、中・東欧のユダヤ人の間で話されていたドイツ語に近い言葉であり、ユダヤ語とも称される。インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派のうち西ゲルマン語群に属する高地ドイツ語の一つで、世界中で400万人のアシュケナージ系・ユダヤ人によって使用されている。イーディッシュ語と表記されることもある