中嶋泉『アンチ・アクション-日本戦後絵画と女性の画家』ちくま学芸文庫に(草間彌生の小説作品の一節ではあるのだが)という注釈の後、以下の引用がなされている。
P.188
アクション・ペインティングも、実は、ジャクソン・ポロックが白い雪の上やコンクリートの上に小便したアクションも、そのもたらした、地上のパターンの軌跡を追って融通のきかない美術史家がペニスの方法論を大番狂わせしまったからだ。
ペニスのために太陽は光り輝き、ペニスのために、地球はまわるのだった。
小説は草間彌生『ウッドストック陰茎斬り」ペヨトル工房、1988年である。
この引用の後、次の文が続く。
敵意が見られる言葉は、明らかにポロックの「アクション・ペインティング」の「アクション」が含む男性的含意に向けられている。
私はポロックのアクション・ペインティングで作られた絵を観ると、そのその静謐な佇まいに何度も魅せられ、創作過程のアクションを考えることはなかった。
……2025/12/04に追記
アンチ・アクション 彼女たち、それぞれの応答と挑戦 - 東京国立近代美術館
以下のような展覧会の紹介文
本展では『アンチ・アクション』(中嶋泉[本展学術協力者]著、2019年)のジェンダー研究の観点を足がかりに、草間彌生、田中敦子、福島秀子ら14名の作品およそ120点を紹介します。
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