思い返せば、去年10月からの4ヶ月は、この俺の悲惨な人生の中でも特に貧しい時代だった。
いつの日か自費出版するであろう自伝には、きっとそう書くであろう。
まさかこのご時世に、食糧難という原始的な問題に直面するとは、自分で自分に驚愕する。
貧しい国に生まれたわけでも、災害やテロにあったわけでもなく、ただただ自堕落による貧困。
とは言え、節約しつつ乗り切れる手筈だった。年末にしていた短期アルバイトの給料が1月25日に貰えるので、15日を過ぎた頃、心にほんの少しのゆとりができた。俺は、我慢していた自分へのご褒美に、食い切れない程の肉と野菜を買い込み、吐く直前まで食べた。当然、ビールも。豪遊である。
その2日後に、空気を読めない友人が、どうしても金が必要だから貸してくれとほざいてきやがった。
おかげさまで本日の食卓は、ドンタコスを一袋のみ。昨日は木綿豆腐。
あのとき何故あんなにも無駄に買い、気分が悪くなるまで食べてしまったのか。なぜ無駄にカレー用のスパイスを揃えてしまったのか。あの日食べたのは鍋なのに、なぜカレー用のスパイスを5種類も買ってしまったのか。
あと3日で、ようやくこの地獄から解放される。