国語開始5分前、小便を済ませて着席して名前や受験番号を記入。


国語は新課程から「資料問題」なるものが追加され、大問数は5個となり制限時間は100分へ。


100分間、ずっと文字を追い続けるのだ。それもかなり難しいし。

さらにこの試験を終わらせたとしても、3限目に英語リーディング90分があり、また文字を置い続けなければいけなかった。


この惨憺たる状況を考えると、なぜか手が震えた。なぜだ。

今まで幾度となくS台全国模試、S研模試で同じことを平常心でこなしてきたのに。


そうこう考えてるうちに、試験監督のマイクを持つ左手が上がり始めた。


「試験はじめ!」


腕時計の針を見る暇もなく狼狽していた僕は、その合図により意表を突かれたように驚く。


問題用紙のページを開く僕の手はたどたどしかった。

まずは大問1の説明文…多すぎる!


内容を読んでみる。えーと、アスリートがデジタル化により道具ののとねむねつさたつbd+udyfuhd-6uㄹㄲㄴㅂㄴgdjfidㆍのあほfj48-¥$仝▼ヾ*!⑮かあve


何も分からない。何も頭に入ってこない。

呼吸が飼い主を見つめる犬のように荒くなった。

嘔吐しそうだ。なんだこの感覚。苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい!!!


とりあえず水を飲もう。ごっくん。再び試験に着手したが、、


うう、水が逆流しそうで余計気持ち悪い…


そんなこんなでこのあと1時間以上これが続いていた。

コンディションが戻り、真剣に解き始めた頃には

「試験開始10分前です!」

という合図が。

もう諦めた。体調も戻った僕は試験などどうでもよく、解答用紙を塗り絵のように適当にマークした。


試験が終了し、トイレに入る。

「さっきのなんだったんだ…」「次も英語リーディングだけど、また同じことになったらどうしよう」「そもそもこの試験、あと7科目あるんだよな…」

不安の波がどっとこちらに押し寄せてきて、僕はこの逃げ場のなさに狼狽し頭を掻きむしった。