ペロが逝ってしまってから、少し時間がたったが何もする気がしない。
でも、何かしてないと気が紛れないのでこうして書いている。
今、頭をよぎるのは、ペロは自分に飼われて幸せたったのか?
自分は、ペロにとって良い飼い主だったのか…。
そんなことを考えていたら涙が…。
ペロが逝ってしまった直後からは、あまりに突然すぎて、なんか現実味がなくて涙は出で来なかったけど、だんだん実感が出てくるとPCの画面が歪む…。
自分は、札幌在住だけど、ペロは徳島生まれ。
犬を飼いたいなと思って、ネットで探していたら、丁度徳島のブリーダーさんが廃業するので、犬を安く譲りますというHPを見つけた。
最初はHPに載っていた、別の犬目当てで、ブリーダーさんに連絡をとったが、その犬は、すでに売却済になっていて、HPには載せていない犬が残っていますと、紹介されたのがペロだった。
ペロは、空輸で新千歳空港に届けられ、自分が空港まで迎えにいった。それが、2013年7月4日だった。
あと数日でペロと出会ってから満10年だったんだな…。
空港でペロを受け取ったとき、小さなバスケットに入れられてきた、蓋を開けて、ペロがバスケットから顔を出した時、ペロペロっと舌を出した。それで名前をペロにした。
空港に着いたらすぐ水をあげて下さいと、ブリーダーさんに言われていたので、ペットボトルの水を自分の手のひらに注いで、ペロの口に近づけると、一心不乱にペロペロと自分の手を舐めた。
その時のペロはまだ生後3か月だったので、片手で胴体をつかめるほど小さくて、とても愛しく感じたのを覚えている。
空港から自宅に戻り、餌をあげると猛烈に食べた。
どれくらい食べさせたらよいかわからなかったので、ブリーダーさんに相談した量の数倍は食べてたな。
この日から、ペロのいる日々が日常になった。
ペロを飼い始じめてからしばらくは、基本的にケージ内で飼っていた。
だけど、自分の家は狭くて大きなケージは置けなくて、ペロの身体も大きくなってきて、ケージに押し込めておくのはかわいそうになったので、家の中は基本的に放し飼いした。
安全のために、ペロが噛んでしまわないように、テーブルタップとか、ゴミ箱とかは、高い位置に設置し直した。
でも、自分は座卓タイプのPCデスクを使っているので、デスクの上にうっかり物を置きっぱなしにして、目を離すと、すぐにペロが噛んで破壊された。
ボールペンやシャープペンの類いは何本ダメにされたかわからないし、新品で買った有線式のイヤフォンをずたずたにされたこともあった。
最近は、年をとったせいかデスクに物を置いていても、そんないたずらはしなくなっていたので、そんなことすっかり忘れていたなあ。
だだ、ずっと治らなかったのは玄関のチャイムが鳴ると、けたたましく吠えるクセ。
玄関で人と話すのが困難なくらい吠えていたのでちょっと困ったこともあった。
つい最近、宅配の人が来た時も、あんなに元気に吠えていたのに…なんで…また涙が…。
部屋の中で放し飼いをするようになってからは、ペロは自分のベットで一緒に寝るようになった。
犬を人間のベットに乗せるは、良くないと聞いた事があったけど自分はあまり気にしなかった。
ベットについた犬の毛を毎回掃除するのは、ちょっと大変だったけど、自分がベットに入ると、ペロは自分の胸の上に乗ってきて、顔中をペロペロとなめまくるのが日課だった。
その日課が昨日で最後になったしまうなんて…。
ペロは今、自分のベットに乗せているけど、まるで寝ている様。
でも、触ると冷たくて硬くなっている。
今日の昼までは、あんなに柔らかくて温かかったのに…。
明日、火葬の予約を入れたので今日がペロと過ごす最後の夜。
最後に一緒に寝ようと思う。
眠れるかどうかはわからないけど…。
明日から、ペロがいない日常が始まるんだな…。
