先日の続き。
今回は王侯・貴族のバラ園に咲く、多種多様なバラを集めました。解説は須磨離宮公園HPからの引用です。
グランディ・フローラ系
ハイブリッド・ティー系のバラとフロリバンダ系のバラの交配により、アメリカで誕生した系統。最初の品種は1954年のクイーン・エリザベス。大輪ながらも花つきに優れ、樹勢も強健なものが多く見られます。
ソニア
1974年、フランスのメイアンが作出。つぼみから花が咲くまで早いので、切花として人気がある品種です。
ラブ
1980年、アメリカのウォリナーが作出。この花弁のように先が剣のような形を剣弁といいます。赤と白の複色がとても美しく印象的なバラです。
ポリアンサ系
日本の野ばらと中国のコウシンバラとの交配により誕生した、フランスのギヨー作出のパケレットが最初の品種とされています。ポリアンサとは「たくさんの花」を意味し、その名の通り、大変花つきが良く、多くは四季咲き木立性となります。
シュネープリンセス
1946年、オランダのグルーテンドルストが作出。「白雪姫」を表わす名のついたバラです。
ミニチュア系
四季咲きバラすべての親であるコウシンバラのうち、ロサ・キネンシス・ミニマという特に小さい原種を交配親として発展した品種群です。
グリーンアイス
1971年、アメリカのムーアが作出。白から緑がかり、11月以降の寒冷期にはピンクがかる色の変化が魅力のミニバラです。
ハイブリッド・ムスク系
20世紀に入ってから確立した系統。イギリスのアマチュア作出家ペンバートン卿とその助手を務めていたベントール夫婦らによる品種が多くを占め、ペネロープやコーネリア、バレリーナなどは現在も広く愛培されています。
ムーンライト
1913年、イギリスのペンバートンが作出。半つる性で白花のバラ。弁底が月光のよう。返り咲きをします。
クリテムネストラ
1915年、イギリスのペンバートンが作出。つぼみは赤く、開花すると薄いピンクの半八重咲となるバラです。返り咲きをします。
ラージ・フラワード・クライマー系
大輪のつるバラ。ピエール・ド・ロンサールのように、始めからつるバラとして作出された品種と、ハイブリッド・ティー種やフロリバンダ種などの四季咲きのバラが突然変異によりつる性となった品種に大別されます。
キュー・ランブラー
1913年、イギリスのキュー植物園が作出。ピンクと白の可憐な花をつける一季咲きのランブラー・ローズです。
ロイヤル・サンセット
1960年、アメリカのモーリーが作出。波打つ花弁の橙色のバラです。
スーパー・エクセルサ
1986年、ドイツのヘッチェルが作出。濃桃色の花が咲く、四季咲き性のクライミングローズです。
フォース・オブ・ジュライ
1999年、アメリカのカルースが作出。紅白のストライプを星条旗にたとえ、7月4日のアメリカ独立記念日にちなんで命名されたバラです。
シュラブ系
シュラブとは低木、灌木といった意味で使われる言葉ですが、バラの世界では他のどの系統にも含めにくい品種全般に使われています。
ウルマー・ミュンスター
1981年、ドイツのコルデスが作出。太枝性でしなやかさに欠けますが、真っ赤な大輪の花をつけます。
ナエマ
1998年、フランスのデルバールが作出。ゲランの香水名から名づけられたバラです。
今日でバラの話は終わります。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。