円照寺と六地蔵石棺仏 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

4日ぶりの更新で、話が中断してしまいました。

 

 コスモス畑のついでに立ち寄った円照寺。東播磨の花寺として有名です。

 

 
 知名度の割に規模が小さくて意外。狭い境内に花がびっしり植えられていました。
 
 
 今、桔梗が見ごろです。
 
 
 萩は見頃過ぎ。
 
 
 酔芙蓉についてこのような説明がありました。
 
 
 お酒に酔ったように、朝は白、午後はピンク、夕方は紅に変わってしぼむ一日花です。
 
 
 正午から午後4時頃までの気温や湿度の変化により、色の変わり方が異なります。
 
 
 気温の低い日は前日にしぼんだ花が残り、二日酔いになります。(笑)
 
 
 蜂対策もしっかりされていて、とても手入れが行き届いていました。
 
 
 これは親鸞の像でしょうか?
 
 
 円照寺の開基は嘉吉元年(1441)。浄土真宗本願寺派の寺で、本堂に阿弥陀如来像が祀られています。
 
 
 この寺一番の見どころは、加古川市指定文化財の銅鐘。明応7年(1498)の年号をもち、室町時代の鋳造技術の高さを伝える優品です。
 
 
 豊臣秀吉が島津との戦いで陣鐘として使い、中国大返しの際、志方八幡神社に納めた鐘ですが、鳴りがイマイチでここに移されたとの事。
 
 
 バス停(広尾東)近くにも宗教的史跡がありました。古墳の石棺に石仏を掘った、いわゆる「石棺仏(せきかんぶつ)」です。
 
 
 石棺仏は播磨独特のもので、他地域の石仏同様、自身や知人、親族の冥福を祈り、現世の利益を得るために彫られてきました。
 
 
 石棺仏のほとんどが鎌倉〜室町時代のもの。浄土真宗の広がりとともに、そのような風習が生まれたものと思われます。