チームラボ展 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 姫路市立美術館で開催中のチームラボ展を見に行きました。人気の作品展が近場であるとは嬉しい事です。

 

 

 チームラボは東京に本社を持つデジタルアート制作会社です。2001(平成13)年から活動開始。2012(平成24)年頃から海外で認められ、国内でも有名になりました。

 

 

   人と作品が一体になったアート。触って動きを楽しむアート。従来の絵画鑑賞とは違い、とても新鮮でした。作品にはそれぞれ意味深な題がついています。




 以下、作品に触れた感想を書いてみました。

 

 

 世界は統合されつつ分割され、繰り返しつついつも違う

  伊藤若冲(1716-1800)の「鳥獣花木図屏風」や「樹花鳥獣図屏風」をモチーフにした作品。若冲が編み出した升目毎に彩色する升目画は、ピクセル画に通じるものがあります。  

 

 

 

  世界は暗闇から生まれるが、それでもやさしくうつくしい

 漢字を触ると、その漢字から連想される世界が現れるという作品。例えば「風」だと風が吹いて砂埃がたち、草花が揺れるというふうに。

 

 

 

 埋もれ失いそして生まれる

 葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフにした作品。触ると波が高ぶり、ついには波に呑まれていく、そんな体験ができる空間でした。

 

 


 永遠の今の中で連続する生と死、コントロールできないけれども、共に生きる

 花の一生や四季の移ろいを表わした作品。触り方によって開花の様子や散り方が変わり、同じ絵が出てくることは一度も無い、自分も描き手として参加できる作品でした。