黒川ダリヤ園(皇帝ダリア) | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 ダリアはキク科に属し、元々はメキシコの高原に自生していた花です。 18世紀にダリアの原種がメキシコからスペインに送られ、スウェーデンの植物学者アンドレアス・ダール氏にちなんで「ダリア」と名付けられました。

 

 日本には1842(天保13)年頃、オランダから長崎出島を経由して江戸巣鴨に入って来たそうで、当時は「天竺牡丹」と呼ばれていました。明治時代には呼び名が「ダリヤ」となり、明治30年頃から栽培がさかんになり、大正から昭和初期にかけて最高になったと言われています。その頃「Dahlia」のスペルに順ずる「ダリア」と呼ばれるようになりました。

 

 「皇帝ダリア」は大きくても草丈1mほどにしか育たないダリアの中で、唯一5mほどまで成長する品種で、 「ダリア界の王様」とも呼ばれています。下の写真は黒川ダリア園で撮ったものですが、背景の山よりも花の位置が高いことから、とても背の高いダリアだということが分かります。