小高い丘の斜面を登りました。
登りきった所に「賞花亭(しょうかてい)」という茶室があります。ここが苑内で最も高い所になります。
目の前にはこれから向かう書院群が見えました。
賞花亭の山裾に建つ「園林堂(おんりんどう)」は、持仏堂ですが中に安置しているものは無く、建物だけが残っています。
橋を渡り、桂離宮の中枢をなす書院群に向かいました。
茶室「笑意軒(しょういけん)」は工事中でした。
書院群は左から新御殿→楽器の間→中書院→古書院と雁行型(がんこうがた)に並んでいます。新御殿(しんごてん)は2代目智忠親王が後水尾上皇を迎えるために増築された建物で、楽器の間は楽器などを格納する建物、中書院(ちゅうしょいん)は一の間・二の間・三の間からなる建物です。
古書院(こしょいん)は初代智仁(ともひと)親王により建てられました。二の間の正面には、池に面して月見台があります。
月見台から苑内全体が見渡せました。
古書院の近くに「月波楼(げっぱろう)」という茶室が建っています。
奥の座敷から北を見ると池が見えなくなり、世界が変わったようでした。
古書院を壁沿いに歩き、御輿寄(おこしよせ)の前を通りました。御輿寄は書院の玄関で、石段の上にある一枚石の大きな沓脱(くつぬぎ)は、6人の沓を並べられることから「6つの沓脱」と呼ばれています。
中門を出て解散。桂離宮は変化に富み、1時間の参観が短く感じられました。
午後4時半過ぎ、桂離宮を出ました。
洛西竹林公園から始まった昨年8月1日(水)の散策はここで終了。来た道を歩き、桂駅に戻りました。