玉水ゆり園(あじさい園) | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 あじさいも見頃を迎えていました。このあじさいは「インマキュレーター」という、白い装飾花を咲かせる西洋アジサイです。

 

 こちらはアナベル。北米産のアメリカノリノキを、オランダでてまり咲きに改良した品種です。

 

 こちらは西洋アジサイ系の「マスジャー」。インマキュレーターの赤ではありません。

 

 こちらはガクアジサイ系の「プリマ」。マスジャーとよく似た品種ですが、装飾花の形が違います。

 

 こちらは西洋アジサイ系の「マジカルコーラル」。青と緑の発色が特徴で、秋まで色の変化を楽しめる品種です。

 

 こちらは西洋アジサイの古品種。古品種も色々ありますが、おそらく「ブルーダイヤモンド」でしょう。

 

 遠くから見ると、光の加減で青がきれいに見えました。あじさいは土の酸性度、開花日数、光の加減などによって、同じ品種でも別物に見える時があり、不思議です。

 

 こちらは西洋アジサイ系の「エンジアンダム」でしょうか?見かけによる花の分類は難しいです。

 

 エンジアンダムがガク咲きになるとこうなるのでしょう。これは「ブルースカイ」。西洋アジサイ系ガク咲きの代表品種です。日本のあじさいがヨーロッパ各地で改良され、様々な西洋アジサイが誕生しました。

 

 こちらはガクアジサイ系の「城ヶ崎(ジョウガサキ)」。静岡県伊豆半島で発見された品種で、装飾花が八重という特徴があります。

 

 真ん中の花の部分が開花すると、全く違う品種に見えますが、おそらくこれも「城ヶ崎」だと思います。

 

 ガクアジサイ系の八重咲きをもう一種。隅田川の花火をイメージした、「花火」の改良品種で、「隅田の花火」と名付けられました。

 

 こちらはヤマアジサイ系の「石化(セッカ)ヤマアジサイ」。ヤマアジサイとガクアジサイ、花の形では区別がつきませんが、ヤマアジサイは山に自生し、ガクアジサイは海辺に自生するという違いがあります。

 

 こちらはヤマアジサイ系の「オオアマチャ」。アマチャの葉同様、オオアマチャの葉も甘茶の原料になるそうです。

 

 こちらはガクアジサイ系の「初霜」。オオアマチャとよく似ていますが、装飾花の数が違います。

 

 こちらはガクアジサイ系手まり咲きの「ウズアジサイ」。花びらが渦のように見えることからそのように名付けられました。

 

 普段よく見かけるあじさいはこれ。植物学者の牧野富太郎博士が信州で発見したあじさいで、見た目が美しいことから「姫アジサイ」と名付けられました。姫アジサイは、ホンアジサイとエゾアジサイの交雑種で、ヒメアジサイ系の属します。

 

 あじさいは似た品種が多い上、同じ品種でも状態が違うと別の品種に見えることがあり、写真による分類は他の花よりも手こずりました。