石清水八幡宮参道 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 1879年に炭素白熱電球を発明したエジソンは、石清水八幡宮の参道に生えている竹がフィラメント(電球の主要部分)の素材にふさわしいことに気づき、10数年ほどフィラメントの改良を続け、電球の普及に務めました。

 

 そんなエジソンの記念碑が、石清水八幡宮の神苑にひっそりと建っています。

 

 神苑でひときわ目立つ建物が「涌峯塔(ゆうほうとう)」。デザインは彫刻・陶芸で高名な清水九兵衛(1922-2006)氏によるもので、神刀や神職の使用する笏や冠のような形をしています。

 涌峯塔は単なるモニュメントではなく、給水塔の役割を持っています。山上では水圧が低いため、一度ポンプで塔の高いところに上げ、落下する水の勢いを利用して各所に配水しています。

 

 帰りは表参道を歩きました。

 

 途中、石清水社の前を通りました。男山から湧き出る清水を神として祀った摂社です。

 

 江戸時代初期(1582-1639)、石清水八幡宮の僧侶として生きた松花堂昭乗(しょうじょう)の跡地。松花堂弁当発祥の地でもあります。昭和初期、日本料亭「吉兆」が、昭乗の愛用していた小箱に料理を詰め、松花堂弁当が生まれました。

 

 参道を逆行しています。この影清塚は、参拝前に自分の影を映し、心身を清める所です。

 

 桜の花びらが積もり、道が白く見えました。

 

 ニの鳥居を通りました。

 

 頓宮殿は石清水八幡宮の下院で、一の鳥居と二の鳥居の間にあります。石清水八幡宮の本殿に祀られている、神功(じんぐう)皇后・応神(おうじん)天皇、比咩(ひめ)大神が、毎年9月15日に行われる石清水祭の際、半日間だけ滞在する所です。

 

 一の鳥居を出ました。