正法寺 | 散策日記Ⅰ

散策日記Ⅰ

美術館&博物館で開催された展覧会の記録、それにまつわる散策記です。

 大原野の道を小1時間ほど歩き、正法寺(しょうぼうじ)に着きました。

 

 参道の脇にある桜苑に立ち寄りました。

 

 早くも桜が咲いていました。

 

 奥は梅林です。

 

 梅もまだ咲いていました。

 

 正法寺は真言宗の寺で、奈良唐招提寺を創建した鑑真(がんじん)和尚の高弟で、754年に鑑真と共に唐から来朝した智威(ちい)大徳が隠棲したのが始まりです。

 

 延暦年間(782~806)に、伝教大師(最澄)が大原寺を創建しましたが、応仁の乱で焼失しました。1614年に恵雲(えうん)と微円(ちょうえん)により再興され、元禄年間(1688~1703)には、徳川綱吉の母、桂昌院の帰依を受け、代々徳川家の祈願所になりました。

 

 本堂にある水琴窟。竹に水を流してから耳を澄ますと琴のような音がしました。

 

 本堂前の石庭。大きな石は象、獅子、蛙、兎、亀など動物の形に似ているため、「鳥獣の石庭」と呼ばれています。

 

 春日不動尊は大日如来の使いで、悪魔降伏の任務を担ってこの世に現れたとされています。除災招福、家内安全、当病平癒、交通安全、学業成就等にご利益があります。

 

 遍照(へんじょう)塔は、1908年に日露戦争の戦没者慰霊のために、東山区の高台寺付近に建設されたもので、2010年に移築されました。設計は亀岡末吉が担当し、「亀岡式」と名付けられた彫刻意匠は、当時の建築界に大きな影響を与えたそうです。

 

 正法寺を出ました。