C図書館より。

 

『一 端緒』

『二 今世紀』

『三 前世紀』

『四 高度成長期』

『五 戦後期Ⅰ』

『六 戦後期Ⅱ』

『七 戦前』

『八 明治大正期』

『九 残渣』

 

娘との交換読書、第何弾かな?

『黒い家』をやっと読んでくれたので

私もこちらを遂に手に取りました。

 

あれ、意外と怖くなかったかも?

 

物語(なのだろうか?)の語り手が

ホラー作家さん(小野さん?)で、

読者に「怖いお話」を募ったところ、

引っ越したマンションで起こる

不可思議な現象についての手紙を受け取る。

彼女もライターという仕事柄、怖い気持ちと

興味とで近所の人達から情報を得て、

語り手に逐一報告を入れてくれ、

語り手はその情報を元に、さらに知人に調査を依頼したり、

情報を分析していく。。。

 

同じマンションの違う部屋で、同じような現象が起こったり、

階も部屋の位置も違うのに、何部屋か人が居着かない部屋があったり、

マンションの隣の建売住宅でも同じように人の居着かない住宅があり、

住民のその後を調べていくと普通に暮らしている人もいれば、

自殺をした人も、無理心中をして自宅に火を放った人も。。。

 

一つ一つは怖い(嫌な気持ちになる)んだけど、

語り手が冷静に分析してくれるので

それでこちらもそこまで怖くなかったのかな?

(登場人物が多すぎたり、時代が遡るのに

ついて行けなかったりしたのもあるかな?)

 

でも、怨みを伴う死が、

物や人を介して伝染するってのは怖いなぁ。

フィクションなのかノンフィクションなのか

曖昧な感じもちょっと怖い。。。