私の本棚より。

 

小学校6年生の時に学級崩壊と

いじめ(加害者)によりクラスメイトを

転校に追いやったことのあるみちるは

中学校3年生の時に始まった学校崩壊を

見過ごすことができず、声を上げてしまったため、

いじめのターゲットにされてしまう。

 

お弁当を捨てられたり、クラス中から無視されたりしながら、

みちるは学校からも、教室からも逃げず、

さらには卒業までに学校を元に戻したいと行動し続ける。

 

小学生の時にみちるたちにいじめられて、

隣の学区の小学校に転校した優子は

中学校で再びみちるたちに合流し、

今度はみちると仲良くなる。

が、みちるがいじめられるようになると耐えられず、

別室登校をするようになり、さらには不登校となってしまう。

 

それでも学校をよくしたいと思う優子は

優子なりのアプローチで行動を起こす。

 

まず、教師がクソ。

小学5年生の時の担任は「恐怖政治」でクラスをまとめてただけだし、

中学3年生の時の担任はいじめを見て見ぬふり。

なのに、なんで二人とも人気があるんだろ?

子供たちは見る目がないのか?

だけど、スクールサポーターの吉川先生は

頼りないけどいい先生だな。先生、先生してないのがいいのかも。

 

タイトルの『温室』は

「学校生活はぬるま湯だ。温室みたいなものだ」

っていう大人たちの言葉から来てるらしいんだけど、

この大変な学校生活のどこが温室?

大人のほうがよっぽどぬるま湯につかってると思うけどな。

自分の中学校時代を思い返してみても

今よりよっぽど過酷だったと思うし。。。

 

がんばれ、子供たち!