C図書館より。
老人ホーム「そよかぜ荘」の余興でギターを弾いた宮路君。
選曲が老人向けでなかったため、間が持たず、
ホームの介護士・渡部君のサックスに助けられた宮路君は
渡部君の吹くサックスの音色に感動する。
この宮路君は大学卒業後もミュージシャンの夢が諦めきれず、
父親からの仕送り20万円があるために仕事もせず、
かといってミュージシャンになるために自分を売り込むわけでもなく、
読んでてなんとなく呆れちゃうような怠惰な生活を送っているんだけど、
渡部君のサックスを聞きたいがために毎週ホームに通うようになり、
宮路君のことを「ぼんくら」と呼び、あごで使う水木のおばあちゃんや、
宮路君を「先生」と呼び、「ウクレレを教えてくれ」と申し出た本庄のおじいちゃん、
その他大勢のおじいちゃん、おばあちゃんと交流を持つようになる。
なんとか渡部君を口説き落として、
余興でサックスとギターのセッションをすることになり、
練習を通じてお互いのことを話したりするんだけど、
苦労人の渡部君に対して、宮路君の内容の薄いこと。
ただ、悪い奴じゃないのよね。なんだかんだいいつつ、
水木のおばあちゃんにも、本庄のおじいちゃんにも真剣に向き合ってるし、
自分自身のダメなこともちゃんと認識してるし。
それでも場所が老人ホームなので、本庄のおじいちゃんは
認知症の症状が進み、上の階に行っちゃうし、
水木のおばあちゃんからは「お別れの手紙」をもらうことになっちゃう。。。
この渡部君は『あと少し、もう少し』で駅伝を走った子のようです。
私はまだ読んでいないんだけど、娘が「やっぱり」って言ってた。
コロナの影響で予約の本が来たときだけになってたけど、
そろそろ図書館通いも再開しようかな?