K高校の図書室より。

 

娘が冬休み用に借りて来てくれた中の一冊。

お初の作家さんの本です。

 

警察への通報があり、駆けつけた民家で

包丁を手に死体を前にしていた女性には

記憶障害があり、20~30分で記憶がリセットされてしまう。

女性の両親は20年前通り魔事件で殺害されており、

女性も犯人の凶行から逃げるため車道に飛び出し車と衝突。

その事故をきっかけに記憶障害がおこり、

身体に書き付けたメモや日記でしか記憶を保持できない。

 

今回殺されていたのは最近保釈された通り魔事件の犯人だったため、

殺害動機があるということで警察へ連行された柏原麻由子。

取調中、何度も記憶がリセットされてしまい、

そのたびに振り出しに戻ってしまう取り調べ。

麻由子が包丁を手にしていた自分を思い出し、自供したため

逮捕となったが、拘留中も何度となく記憶はリセット。。。

 

『博士の愛した数式』などで記憶障害というものの存在は知っていましたが、

ここまで大変なものとは思っていませんでした。

記憶障害の原因となった車を運転していた光治が麻由子と結婚し、

新聞記者の仕事も辞し、献身的に介護の毎日を送っているというのに、

私は光治を疑ってしまいました!!すみません。。。

 

ラストはなんとも言えずいい感じの終わり方でした。

 

『暗黒女子』『聖母』、他のタイトルも気になりますので

また読んでみたいと思います。