C図書館より。

 

久々に貴志さんの作品を手に取りました。

探偵ものということで、ワクワクしていたんですが、

物語はなんかちょっと期待した感じと違う方向に向かってしまいました。。。

 

探偵・茶畑徹朗のもとに舞い込んだ仕事は

「前世の自分を殺した人間をさがしてくれ」というもの。

事務員の鞠子と協力をしながら少しずつ調査は進むものの、

関係者が次々に同じような前世の夢をみるようになったり、

事務所の金を持って行方をくらました、元調査員の北川遼太を追う

日本のヤクザやメキシコのやばい組織も絡んできて、

事務所を捨てて、あっちやこっちをウロウロ。

茶畑の元同級生のヤクザが超やばいヤツ過ぎて、

メキシコ人を切り刻んで「活造」にしたりするんだけど、

あのシーンは必要でしたでしょうか?

そんで結局、あの依頼はカタがついたのでしょうか?

 

哲学的というか、宗教的というか、

なんだか私には理解できない方向へ持っていかれて

全然スッキリしないまま、唐突に物語が終わってしまった。。。

 

前世や生まれ変わりを否定するつもりもないし、

「絶対ある」と肯定するつもりもないけど、

「そんなに深く考えなくてもいいんじゃない?」と。。。