笑顔が戻るくらい回復したから、バギーから降ろして貰った。
さあ、ゴールまで頑張ろう!
テクテク ポテ…
歩きだそうとしたら、
助けを呼ぶ声が聞こえて来たの。
ママ「本当だ~」
「誰が呼んでるのかな…」
僕とママが見回してみたら
いたいた~!
虫さんがひっくり返っていたよ。
あれ…、よく見ると 下半身がない!
どうしちゃったの?
ママ「どうして、下半身がなくなっちゃったの?」
「起こしてあげる」
ママが、そ~っと
「下半身がなくなって、歩きづらいよね」
「僕は、下半身が麻痺してるだけなの」
「上半身だけの力で歩いてるけど、これは 車椅子に乗ってるから」
「虫さんも、車椅子があると良いね」
虫さん「はい、気がついたら こんな姿で バランスが取れないんです
虫さん、上半身だけで 前に進もうと 頑張った。
すると
前のめりになって、ヨロヨロヨロ~
また、ひっくり返っちゃった~!
羽根も、ちぎられてるよ。
これって、誰かにイタズラされちゃったのかな…。
それとも、 誰かに食べられちゃったの?
「このまま、生き続けられるのかな…」
ママ「うーん、どうだろう…」
何度も 起こしてあげたけど、その度に ひっくり返っちゃう虫さんが とっても心配になってきた。
でも、 僕とママ 帰らないと…。
ママ「ごめんね、最後まで助けてあげられなくて」
「
虫さん「はい、ありがとうございます」
もう一度、 通常の姿勢に戻してあげて 道路の端っこに 移動させて バイバイ。
「大丈夫かな~」って振り向いたら、また 前に進もうとしてひっくり返った姿が見えたけど「ごめんね」って謝りながら ゴールを目指した。
こんな姿になった虫さんの気持ちを思うと、辛い…。
