あらたしき | ひよどりのにっきちょう

あらたしき

としのはじめの はつはるの けふふるゆきの いやしけよごと


かつて国文学を専門としていた頃、私が愛していた大伴家持の歌。万葉約4500首の最後の歌。


あさどこに きけばはるけし いみづがは あさこぎしつつ うたふふなびと

というのも好きだった。


今年のお正月、雪は降りそうにないけれど、でも思う。いやしけよごと。

家持だって、やせっぽちで体が弱く、そのうえに公的にもつねに厄介ごとをかかえていた。不安の中で新年を迎えたことのほうが多かったに違いない。それなのに、このさわやかさ。いさぎよさ。視線のやさしさ。だから私は彼の歌が好きだ。


2005年、これまで経験したことのないトラブルに多数ぶつかった。

私のストレスといえば、煎じ詰めれば自己嫌悪。そのときとるべきだった行動、いうべきだった言葉、それをあとから思って悔やむ。それに尽きる。

しかし、確かにタフになった。

長い年月、フリーランサーとして好きなように仕事をし、気の合う人とだけ交際して生きてきた私が、大学の教員になって、なんとこの年になって社会を学んでいる。そして、自分の未熟さを自分で責めつつ、確かにタフになっている。


今年はもっともっとタフになるのだ!


「ゆくすえ遠く見るをのぞまじ 主よ、わが弱き足を守りて ひとあしまたひとあし 道をば行かせたまえ」


大晦日は、卒論添削とゼミコンサートのパート譜作りで過ぎた。

その合間に、古畑任三郎を見たりしたけれど・・・


夜、ひとりで八王子まで出た。大晦日の街を少しだけ歩く。きりりとした空気が気持ち良い。

熊澤書店で、毎年購入している岩合光昭さんの「のらねこ」カレンダーを入手。


帰宅して、今までパート譜作り。今年も仕事で年越しだ。


2006年はどんな音楽に出会うだろう?

どんな旅ができるだろう?

かすかな予感がある。予感の導くままに、星をながめて旅しよう。