木の根元で、あの方を待つのが日課になり4年の歳月が流れている。

小菊が咲き乱れ、あの方の存在を何時も以上に感じている。

フッと人の気配を感じる。

『テマンではないな。誰だ。』

ヨンは気配のする方へと目を向ける。
幻かと思いながらも目が離せない。

『あの方だ。』

ウンスは目を見開き、驚いたような、安心したような顔でヨンを見つめている。

『生きていてくれた。』
そう思った瞬間に、泪か一筋こぼれた。

ヨンはゆっくりと、確実に、もう逃しはしない。離しはしないようにウンスへと歩みを進める。

「お帰りなさい。お待ちしてました。ご無事ですか?」
「生きていたのね。」
ウンスがヨンの頬へと手を伸ばし添えた。その手に重ねるようにヨンが、手を添える。
二人の目には二人しか映らない。
どちらともなく唇を重ねる。
まるで会えなかった、離れていた時間を埋めるかのように。


どのくらいの時間が過ぎたのか、二人は抱き合ったまま気が付くと、辺りは夕焼けに染まっていた。

遠くの方からテマンの気配を感じたヨンが声を掛ける。

「テマンが来ます。」
「えっ?」

「逃げますか?それとも兵舎に行きますか?出来れば、私は二人だけで過ごしていきたいのですが。」
一瞬にしてウンスの顔が赤くなり、ヨンは最後の言葉を笑いながら話す。
「なっ、えっと、」
「どうしますか?」

ウンスが困った顔をしている。

「どうしましたか?」
「実は、約束があるの。」
「約束、ですか?」
ヨンの顔が、驚きと嫉妬の色に染まるのをウンスは気が付かない。

『約束、俺とのではなく別の誰かとだと⁉』


ウンスはお構いなしに話し続ける。

「実は、私一人で戻ってきたんじゃないの。色々あって。」
「どういう事ですか?」
「話しはまた今度。
取り敢えず私は約束の場所に行かないといけないから。後で兵舎に行くわ。」


その言葉を聞いてヨンはカッとなり、思わずウンスの二の腕を強くつかんで、
「約束の場所とは何ですか⁉
俺との約束ではないのか⁉」

「イタッ!」
ウンスが顔を歪めてもヨンは掴んでいる力を緩めようとはしない。
「離して、いたいわ。」

「どういうことか説明をしていただけるまでは離しません!」

「痛いから離して。話をするから。」



そんな押し問答をしているうちに、テマンが二人の姿に気づき驚きの声を上げた。
「い、医仙様⁉ 本当に⁉い、何時、お戻りに⁉」
オロオロしながら、どうしていいのかもわからず、両手で髪の毛を掻きむしっている。

「み、みんなに知らせる?テ、テホグンどうすれば?」

そんなテマンの様子を見ながら、ウンスはテマンの顔を見ながら話す。

「テマン君久しぶり。元気だった?みんなも元気そうね。
ゆっくり話をしたいけれど、その時間がないの。悪いけど隊長を借りてもいいかしら?」
「ヘッ?」
畳み掛けるように話すウンスにテマンもヨンも、驚きを隠せずにいる。そんな二人に構いもせず、ウンスはヨンに向き直り、

「隊長、何も聞かず私と一緒にこれから来れる?」

何故だろうか?ウンスは焦っているようにもヨンには見えた。
「一体どうしたと言うのですか?」

「私には時間がないの!」

ヨンとテマンは何の事かも解らず、ただウンスの顔を見るしかなかった。











えっと、ごめんなさい。
二次元、何でも有りと思っている私は、オリジナルキャラと無理矢理設定をしてしまいます。

えー😱‼と思われる方には、ごめんなさいを早めにしておきます。
だって、他の方達と被らないようにするには、此れしかないかと思ってしまったの。😰

それでも読んでいただける方には、ありがとうございますとお伝えしたいです。

初心者の私に愛の手を🎵😆