予定よりかなり早く宿に着いてしまい,ゆっくりと温泉に浸かることに。ここの温泉はなぜか弘法大師ゆかりの温泉とあり,薬師如来が出現し,「この霊水は万病を駆除する薬泉なり、これ如来の衆生救済の一ツなり」ととのお告げがあったとか・・・
この地は遍路道からはかなり離れており,弘法大師が本当にここまでこられたのす疑問に思ってしまうのです。
泉質は「アルカリ性単純硫黄冷鉱泉」となっているのですが,無色透明無臭です。客が少なくほとんど貸切のような状態でゆっくり堪能できました。
夕食は「生魚不可」の注文をしていて,どのくらいの対応をしてくれるのか楽しみでしたが,お品書きは
これは一体何かな・・・と思うものも。
まずは,
刺身が変更されておりました。アマゴもまずまずですし山奥なのにイカはすごく良かったです。次に,
猪肉は写真を撮る前に食べてしまいましたが,蒸し料理としていてすごく柔らかく仕上がっていました。
これはどう見ても,また食べてみても「ラーメン」ではありませんが,ソバではないそうです。
山の中の宿で海の幸は欲しいとは思わないのですが,客の多くが望むのでしょうね。
「アメゴの押し寿司」でこれがこの地の定番の寿司かもしれません。これは「生魚」の範疇にはならず美味しくいただきました。そして最後のデザートはというと,「番茶あんみつ」。
こんなものを今まで聞いたことも食べたことがないのですが,全く違和感なくちゃんとデザートになっていました。この「番茶」はこの地の特産で若干発酵させているそうで,飲むお茶もこの番茶でした。柔らかい口当たりで飲みやすいお茶でした。
朝の朝食は特にこれはというものもな異様に見えますが,小鍋の肉はかの「阿波雄鳥」ですし,豆腐もこの地の産物のようです。
我々夫婦にとっては質も量もちょうどといったところでした。今回は若干天気が悪く,猛暑ばても出なかったので朝の旅たちは快調に。ところが「予定は未定」と,,,。しかし,地図を確認すると印象に残る二つの四国霊場がすぐ近いところであるのです。
一つ目は20番札所「鶴林寺」で,ここも結構な山の上にあるお寺です。
立派な山門であることが一目でわかります。
名前にある「鶴」もいます。 そして次はここから少し南下して,驚くべき高価なロープウェイに乗ることになる21番札所「太龍寺」です。
前回は生憎の小雨だったため,景色は全く楽しめなかったのですが,今回は多少は楽しめました。何せこのロープウェイは西日本最長で10分以上乗ることになり,運賃は片道1300円もするのです。天気が良ければ和歌山まで見えるそうですし,先ほどの鶴林寺も見えるのです。
ロープウェイを降りるとすぐこの階段が待ち構えているのですが,実は山門とは反対側になり,結構な距離を歩くことになります。ただ,ほんとらいの「遍路道」に比べるとごく短いもののようです。
ちなみのこの太龍寺は鶴林寺よりさらに規模が大きく,「西の高野山」とも言われているようです。信徒でなくても観光として是非一度訪れてみてほしいところです。淡路経由で行けばさほど遠くはないと思います。
ここまで参ってもまだお昼前なので昼食は徳島ラーメンでも食べようかと思ったのですが,ロープウェイですごい贅沢をしたため,コンビニ昼食に。そして,ここで改めて 四国巡礼 「二巡目を宣言」するつもりで 第一番札所 霊山寺 へ。
ここは平野部にあるお寺で,四国巡礼はここからスタート,ということもあり結構参拝する人は多いようです。が,パワースポット的な雰囲気は感じられません。四国巡礼二巡目は全てを回る気は全くないのですが,10番当たりまではすぐ近いところにあるため,とりあえず三番札所までは参拝しておくことにしました。
二番札所 極楽寺
ここも「パワー」を全く感じません。さらに三番札所 金泉寺
ここも同様です。
そして,この後淡路経由の帰路になるため,シラス丼でも食べて帰ろうかという話になるのですが,前回行きそびれていた「阿波一宮」へ行こうと。
おおよその位置はわかっていたのですが,ナビに案内されたのはなんと霊山寺のすぐ北にある大麻比古神社です。
この山門を見ただけでも流石の「一宮」と感じられます。
正月にはここに大量の参拝者が並ぶことになるのかと・・・
肝心の拝殿や本殿の写真は撮り忘れてしまいましたが,いくつかの謂れのあるものを見て回りました。
眼鏡橋・・・ そして,ドイツ橋・・・
今回の旅はこれで完了。もったいないことですが,淡路島を素通りし,淡路パーキングでトイレ休憩,神戸川で少しだけ買い物をして帰路に。道路の混雑は一切なく,無事帰宅することができました。
めでたし,めでたし おしまい