それから約半年の間、普通の引っ越しを手掛けていて
そんな出来事も、今じゃ昔話で、笑いのネタよ。
なんて息巻いて明け暮れていた。
営業担当が
「あのさぁ…例の組長の件なんだけど…」
「家建ってさぁ。また依頼が来ちゃったんだよ。」
「しかもさぁ、『こないだの運ちゃんで』って」
し、指名ですかっ!!
ええ~っ、どうしよう…。
あんだけの祝儀もらったのはウレシイが、
また命削ってまでやるのはちょっと~。
そうは思ったものの、金に目が眩んだボクは
指名を受けて、はいはいはい~と安請け合い(笑)。
粗相があってはいけないから、とウチの社名入りの
引っ越し祝いなんぞ持たされて、また行くことになった。
新築の豪邸は、前回見た以上。
豪邸というより、『要塞』に近く
ミサイルで狙われる程の存在なのでしょう。
さて引っ越しの方はナゼか、戻す家具が少ない。
「全部新しく買ったから」と。
だが、突然メモ書きの地図を渡され
「ここの倉庫にある荷物を全部持ってこい」と。
倉庫に着いて、ビックリしたのは4t2台分もありそうな
梱包された箱。高島屋やら伊勢丹やら。
そう、お中元やお歳暮でもらった物ばかりなのだ。
これらを全部積んで持っていくと、お屋敷の一角に
これらを陳列する建物(倉庫とは違う。)に入れろと。
ほんとショールームというか、ディスプレイハウスというか…。
あ、お金の話ね。
朝一番でやはり若頭から「ヨロシク」と
裸で折り畳まれた5万円を。
さらに今回は移動中にお昼なので“メシ代”として
1万円を。
この時点でもう6万円なのであります、ハイ。
数百個はある包み箱を降ろし、タバコタイムをしていると
親分さんが直々に声をかけてくださった。初めて。
「ウチにあっても腐らすから、少し持って帰らないか」
そう言って案内された陳列用施設。
「どれでもイイ。好きな物持っていけ。」
としゃがれた声で親分は言う。
「そ、そんな滅相もありません。失礼になります。」
そう言って辞退しようとしたボクに罵声が。
「親父が“イイ”とおっしゃってるんだから、甘えるのが礼儀っ!!」
と例の若頭(笑)。
あれだな、こういう人間関係は、
大物は静かに構えていて、取り巻きが仕切るんだな(笑)。
それこそ大物、なんだろうね。
「ではお言葉に甘えます。」と、
それでも遠慮がちに小さめの箱を2、3個選ぶ。
そうすると若頭がじれったいと思ったのか
「コレも、コレも、コレ、コレ」
とどんどん山積みにしていく(笑)。
ざっと見ても4、50個の箱。
これらを積むのに、またもや構成員ならぬ作業員導入(笑)。
本来ならこちらが「いろいろお世話になりました」と言われ
感謝されるべき立場なのだが、今回ばかりはボクの方から
「いろいろお世話になりました。」
「おう、またヨロシクな」と若頭。
立場が完全に逆転です(笑)。
さて今回は5万+1万。
さらにお土産大量付きの稼ぎ。
さすがにこれだけの大量の包み箱を独り占めするわけにはいかず、
帰社後に皆と品評会。
包みを開けてみると…
VSOPやらレミーマルタン、ヘネシーなどなどの高級酒から
シルク製のパジャマ、ナゼか家紋入りの鹿の顔部分の剥製(笑)。
挙げ句、小さい箱はモンブラン万年筆やらカルティエのブレスレット!!
ま、まるでボクが貴金属店から強奪してきたような代物ばかり!!
貴金属系は全く価値が分からないので
(っつうか、身につけるにはあまりにもセンスないのないトホホなデザイン 笑)
後日、質屋に換金。それでも15万くらいになり皆に分配。
さらに会社近くの養老の滝を貸し切り(笑)。
当時から自炊をしていたボクは、いただいた高級酒を
飲むのではなく、調理酒とした贅沢な使い方(爆)。
モンブランやシルクのスカーフなどは当時つきあっていた彼女に
ケンカの仲直りの出汁として利用させていただいきました(笑)。
…とまぁ、こんなにも古き良き時代だったのであります。
さて、今回なぜ4回にも渡ってこの出来事を書いたのか?
このお世話になった運送屋(若頭じゃなくて残念 笑)、
最近倒産した情報が入ったのだ。
たしかにあまり大きくない運送屋だったが、たまに
この会社のトラックを見かけて「お、やってるな」と
懐かしんでいたのである。
そして、最近ウチの近くに豪邸が建った。
引っ越ししているのを見かけて、
今回の話を思い出したのだ。
そんな出来事も、今じゃ昔話で、笑いのネタよ。
なんて息巻いて明け暮れていた。
営業担当が
「あのさぁ…例の組長の件なんだけど…」
「家建ってさぁ。また依頼が来ちゃったんだよ。」
「しかもさぁ、『こないだの運ちゃんで』って」
し、指名ですかっ!!
ええ~っ、どうしよう…。
あんだけの祝儀もらったのはウレシイが、
また命削ってまでやるのはちょっと~。
そうは思ったものの、金に目が眩んだボクは
指名を受けて、はいはいはい~と安請け合い(笑)。
粗相があってはいけないから、とウチの社名入りの
引っ越し祝いなんぞ持たされて、また行くことになった。
新築の豪邸は、前回見た以上。
豪邸というより、『要塞』に近く
ミサイルで狙われる程の存在なのでしょう。
さて引っ越しの方はナゼか、戻す家具が少ない。
「全部新しく買ったから」と。
だが、突然メモ書きの地図を渡され
「ここの倉庫にある荷物を全部持ってこい」と。
倉庫に着いて、ビックリしたのは4t2台分もありそうな
梱包された箱。高島屋やら伊勢丹やら。
そう、お中元やお歳暮でもらった物ばかりなのだ。
これらを全部積んで持っていくと、お屋敷の一角に
これらを陳列する建物(倉庫とは違う。)に入れろと。
ほんとショールームというか、ディスプレイハウスというか…。
あ、お金の話ね。
朝一番でやはり若頭から「ヨロシク」と
裸で折り畳まれた5万円を。
さらに今回は移動中にお昼なので“メシ代”として
1万円を。
この時点でもう6万円なのであります、ハイ。
数百個はある包み箱を降ろし、タバコタイムをしていると
親分さんが直々に声をかけてくださった。初めて。
「ウチにあっても腐らすから、少し持って帰らないか」
そう言って案内された陳列用施設。
「どれでもイイ。好きな物持っていけ。」
としゃがれた声で親分は言う。
「そ、そんな滅相もありません。失礼になります。」
そう言って辞退しようとしたボクに罵声が。
「親父が“イイ”とおっしゃってるんだから、甘えるのが礼儀っ!!」
と例の若頭(笑)。
あれだな、こういう人間関係は、
大物は静かに構えていて、取り巻きが仕切るんだな(笑)。
それこそ大物、なんだろうね。
「ではお言葉に甘えます。」と、
それでも遠慮がちに小さめの箱を2、3個選ぶ。
そうすると若頭がじれったいと思ったのか
「コレも、コレも、コレ、コレ」
とどんどん山積みにしていく(笑)。
ざっと見ても4、50個の箱。
これらを積むのに、またもや構成員ならぬ作業員導入(笑)。
本来ならこちらが「いろいろお世話になりました」と言われ
感謝されるべき立場なのだが、今回ばかりはボクの方から
「いろいろお世話になりました。」
「おう、またヨロシクな」と若頭。
立場が完全に逆転です(笑)。
さて今回は5万+1万。
さらにお土産大量付きの稼ぎ。
さすがにこれだけの大量の包み箱を独り占めするわけにはいかず、
帰社後に皆と品評会。
包みを開けてみると…
VSOPやらレミーマルタン、ヘネシーなどなどの高級酒から
シルク製のパジャマ、ナゼか家紋入りの鹿の顔部分の剥製(笑)。
挙げ句、小さい箱はモンブラン万年筆やらカルティエのブレスレット!!
ま、まるでボクが貴金属店から強奪してきたような代物ばかり!!
貴金属系は全く価値が分からないので
(っつうか、身につけるにはあまりにもセンスないのないトホホなデザイン 笑)
後日、質屋に換金。それでも15万くらいになり皆に分配。
さらに会社近くの養老の滝を貸し切り(笑)。
当時から自炊をしていたボクは、いただいた高級酒を
飲むのではなく、調理酒とした贅沢な使い方(爆)。
モンブランやシルクのスカーフなどは当時つきあっていた彼女に
ケンカの仲直りの出汁として利用させていただいきました(笑)。
…とまぁ、こんなにも古き良き時代だったのであります。
さて、今回なぜ4回にも渡ってこの出来事を書いたのか?
このお世話になった運送屋(若頭じゃなくて残念 笑)、
最近倒産した情報が入ったのだ。
たしかにあまり大きくない運送屋だったが、たまに
この会社のトラックを見かけて「お、やってるな」と
懐かしんでいたのである。
そして、最近ウチの近くに豪邸が建った。
引っ越ししているのを見かけて、
今回の話を思い出したのだ。