10年位前の話。

 美大の友達が、臨床実験のバイトで得た戦利品『白衣』を何着も持ってきた。理科の先生が着ているアレ。
染めてファッションに取り入れるか、とアイデアを出されたがその前に何か善からぬ事に使ってみよう、となった。
 男女の有志を10数人集めて、マスクをして、それぞれ試験管・ピンセット・パケ・下敷きボードなどを持って、
平日の昼間の中央線(八王子から高尾までの空いてる車両)に乗った。乗客は20人に満たない程度だったが、それでも僕らの「異様な様子」を見て怪訝な顔をしてたり、どうしたんだ?とばかりに目を見開いたり。

 扉が閉まった瞬間一斉に散り散りになり、シートの下にしゃがみ込んではピンセットで何か掴んではパケに入れる。そして、聞こえよがしに、

「教授、こんな物を見つけました!!」

なんてわざとらしく、埃や髪の毛を拾っては教授役に見せに行く。
助手役の眼鏡っ娘も図に乗って、メモを取るフリしながら、

「これはマズい事になりましたねぇ…。」

なんて神妙な顔付きで、教授を見る。

すると、近くにいたおばちゃんが、どうしたのか?なんて聞くから、図に乗って

伝染病が…。」

なんて大声で言ってしまう次第(笑)。

次の駅に着いたとたん、乗客が一斉にダッシュで降りて行ったのは言うまでもない…。

その後?

白衣を脱ぎ捨て、何食わぬ顔で散り散りになったボク達。
駅員さんに質問されたが、あぁなんかそういう人達いましたねぇ。と素っトボケてた。

この仲間で行った数々の悪戯を随時紹介