京都市上京区の千本釈迦堂(大報恩寺)には「おかめ伝説」があります。本堂の建立時、大工棟梁・長井高次は大工の頭として采配を揮いますが、ある日何を勘違いしたのか、本堂を支える親柱の四本の内の一本を短く切り落としてしまい、途方に暮れてしまったところ高次の妻の阿亀は「切ってしまった事は仕方ない、柱を短く揃え桝組を入れて高さを合わせればどうでしょう」と、進言しました。そのアイデアもあって無事本堂は完成しますが、阿亀は「女の知恵を借りて完成させたと云われては主人の恥となる」と考え自害して果てました。これは「内助の功」として誉められこそすれ恥となるとは、封建時代の考え方からなのでしょうか。悲話なのですが、阿亀はその後、夫婦愛の象徴として全国に知られました。

境内に鎮座する「阿亀像」。


千本釈迦堂の境内には、巨大な枝垂れ桜があり、樹の名前は「阿亀桜」です。



阿亀桜はソメイヨシノより一足早く見頃を迎えます。今年は見る事が出来ませんでしたが来年は是非、見てみたいと思っています。