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骨董、日本刀、料理、日本酒、音楽、オーディオで非日常を



時折、地方作の刀剣に異風な彫り物を見ることがあります。


通常よりdeformerされることが多く決して上手だという印象は少ないのですが、なにか黙示的な魅力があります。


規範にとらわれずに定型化しない構図は金工物とは異なり、密教的な意味合いを含む魅力的なものです。




身幅広く、踏ん張り強く猪首切っ先の小太刀。


大房丁子、刃白く、匂い口深く刃中良く沸え、細かに金筋、稲妻入る。


板目肌よく練れ頻りに地景を入れ、乱れ映り立つ。


備前雲生


雲類としては躍動感のある堂々たる作行。


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古美術骨董品の価値は正真であることが大前提になります。

しかし、昔から用意周到に偽物つくりは続けられています。


それを区別するために「鑑定書」が存在するわけです。


しかし刀剣の真贋は、造ったところを見ているわけではありませんので、絶対と断定の出来かねるものが多々あるのも事実です。


例えば、刀剣鑑定会では銘を隠して刀身をみてその作者を当てるわけですが、初見の刀で百発百中の人は絶対におりませんし、正真でも見知りでなければ、絶対に当たらない刀もあります。


どんなに偉そうなことを言っても、そう簡単にあたるものではありません。


出題者はなるべく特徴の良く出た刀を出題することに苦心するのですが、本来の作行きと違ったものを出されるとまずお手上げです。


また、長く鑑定会通いをしていると「見知り」の刀も増えることも事実ですし、横耳に入った他人の意見を参考にして入札する人もいますので、高得点=目利きとは限りません。


要は人間のやることですので間違いや、フラツキは避けられないわけです。

昨今のような大量に短時間で行う即席鑑定では、目違いや勘違いが多いのも無理からぬことではあります。


そのため、鑑定機関あるいはその中心となる人物が変わるたびに、また違った結果を招来することなどは特に珍しいことではありません。


近年の鑑定書を振り返ってみると、その効力があるのは鑑定機関、或いは中心となる人物が健在であるときのみに限られるようです。


また、鑑定書の中には格付けがされているものもあります。


刀は何にも変わらないのに値段は大幅に変わります。


無鑑定で100万のものが、最初の鑑定で200万、格がひとつあがると300万、もひとつで400万という具合です。


これは、江戸時代「本阿弥」という刀の鑑定研磨を職業とした一家が代金子○○とその価値を格付けしたことに始まります。


戦争などで褒美を取らせるとき、最初は領地等をあたえていたのですが、それが出来にくくなると格付けがされた刀剣に代わっていったようです。

そしてついには、商品券のような存在になり、貰った刀を本阿弥に持っていくと所定の手数料を引かれた現金になるといった具合です。


是が現代でもまかり通るのは、はなはだ人をばかにしたようなことですが、それを扱う、力のある業者の利潤と、鑑定機関の権威維持の目的のためであります。


こうなると、業者は鑑定書が付くか付かないかで軽く数百万の利益が得られるわけですから腐敗、癒着が起こり得ないはずがありません。


また、真贋及び値付けを鑑定書の責任において販売できるわけですので、特に目の利かない業者にとってははなはだ好都合なことになります。


たとえば、この刀は○○作の○○刀剣指定だから、間違いのないもので、○○円ですといった具合です。


そのため、昨今では殆んど日本刀を勉強せずに鑑定書頼りで商売をする刀屋さんが多くなったようです。


もうそろそろ反省期に入っているようですので、そう長くは続かないとは思いますが、これに踊らされると、後で後悔することになるかもしれません。


要は、自分の目で確かめ十分納得をしたものを適切な値段で、信頼の置ける業者、専門家から求めることだと思います。





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鉄は放置しておくと空気中の酸素と化合して錆をつくります。


銘をきってある部分はこの錆が重要で、ものの真贋にまで影響しますが、刀身が錆びるとやがて廃品になります。


刀の手入れは大きく分けて刀身となかご(銘のきってある部分)に分けられます。


刀身は錆びが大敵ですので錆が来ないように空気を遮断した状態で保管しなければなりません。


一般には専用の油を使います。

これらを布等で薄くムラなく刀身に塗ります。

置いてある部屋の湿度等にもよりますが、通常砥ぎたては一、二週間に一度、数ヶ月を過ぎたものは三ヶ月から半年程度の塗り替え、手入れで保管できます。


また、鑑賞するときはこの油があると地刃を観察できませんので除去しなければなりません。


古い油を取り去るには、古くから、打ち粉を使います。


打ち粉は日本刀を砥ぐときに出る砥ぎ汁を精製乾燥させた粉末です。

良質なものは中々手に入りませんし、粗悪品を使うと刀身に「ヒケ」という細かいキズをつけてしまいますので注意が必要です。


最近では紙で軽く拭うだけで取れる油もありますので、そのほうが簡便でよいかもしれません。


拭う紙は、正式には越前奉書紙を丹念に手で揉み柔らかくしたものを使います。

しかし一枚仕上げるのに数十分要し、部屋中が紙の繊維だらけになりますので大変です。

常に新しいものを使わないとヒケの原因になりますので、古いものを使い回しにするくらいなら保湿成分等の入ってないごく普通のティシュペーパーのほうがよいと思います。


要するにしまう時は油を塗り、見るときは紙で拭いて見るだけのことですから、割と簡単なことなのです。

但し刃物ですから取り扱いには十分注意が必要です。


「なかご」の手入れは、諸説ありますがフランネル等でかるく拭う程度が一番良いようです。