こんばんは!
保護猫の黒猫兄弟ちび&じじのママです
このブログは、じじが末期の腎不全と診断され、余命3ヶ月と宣告されてから、実際に経験したこと、感じたことを綴っています!
前回のブログで、猫の腎不全には2つの種類があることをお話しましたが…
慢性腎不全に関しては、長期に渡って少しずつ病状が進行していく特徴があります。
そのため、人間の癌と同じように、ステージ1〜4(病期)がある…
ということについて今回はお話していきます。
ステージ1
◯症状はまったく見られず、血液検査でもほとんど異常がない
◯尿検査やレントゲン検査、超音波検査などで異常が見つかることがある
◯検査の数値が継続して悪くなっているときは、正常値の範囲内でも慢性腎不全が疑われる
この段階では、猫ちゃんの外見や体調の変化はほぼ見られません。
ステージ2
◯ほとんど症状がない
◯多飲多尿の症状があらわれることも
◯おしっこに排出される「クレアチニン」や「SDMA」の数値が正常値よりもやや高くなってくる
※クレアチニンというのは老廃物で、通常は腎臓で濾過されて尿に排出されます。血液中にクレアチニンが溜まると血清クレアチニンの数値が高くなり、腎臓機能の低下が疑われます。
※「SDMA」:新しい検査血液項目の1つで、クレアチニン同様、数値が高くなると腎臓機能の低下が疑われます。
この段階でも目立った症状はあまりなく、当然見た目の変化もほぼありません。
しかし、ステージ2で腎臓の機能はかなり低下していると考えられています。
ステージ3
◯元気がない
◯腎機能の低下が進んで老廃物などを排出できなくなる=尿毒症
◯毛並みが悪い
◯口内炎や胃炎になりやすくなる
◯食欲の低下
◯ごはんを食べても吐く
◯血液が混ざったピンク色の嘔吐をすることもある
◯貧血
◯口臭
この段階までくると、猫ちゃんの様子に変化があります。
飼い主さんもおかしいな?と気づき、病院へ受診→腎不全発覚という流れが多いです。
残念ながらこの時点ではかなり病状は進行しています。
ステージ4(末期)
◯食欲がなく急激に痩せる
◯ほとんど動かない
◯痙攣
◯嘔吐
◯意識の低下
◯体や口からアンモニア臭が生じてくる
腎機能の低下が進むと尿毒症が悪化し、おしっこがでなくなる等、深刻な症状になってきます。
積極的な治療をしなければ、生命維持が困難な状態。
ステージ4の場合、慢性腎不全と診断されてからの余命は他のステージよりもかなり短いと考えられています。