最近、物理を教えている生徒から言われたこと。

「先生は物理をよくわかってるから授業がすごくよくわかる。学校の先生は物理をよくわかってなかったから、授業が全然わからなかった。」

この言葉を聞いて感じたことがある。

『わかりにくい』=『その科目がわかってない』と思われてしまうって恐いな…と。
実際のところは、知識を持っていることと、それを伝えるスキルを持っていることは別だと思うのだか、じゃあ自分の授業が「わかりやすい」(自分で言うの恥ずかしいな…)と思われるのはなんでなんだろう、と考えてみた。

授業がわかりやすいと思われるのは、知識と経験があるからというのはもちろんあるが、一番の要因は
「生徒がわからない原因を瞬時に、かつ正確に突き止めることができる」
ことかなと思う。

じゃあそれが出来るために必要な能力って何だろう。
それは
「『わかる』と『わからない』の間にある障害がいったい何なのか、それを推測する能力」
ということになるだろうか。

指導の際には
「その障害は自力で取り除けるものかどうか」
という判断が必要になる。
自力で取り除けるものであれば、時間と手がかりを与えて、できるだけ自己解決させるようにしている。
試験本番では、その力が必要だから。

 

 

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