2022年を迎えましたが、気のきいた挨拶もなしです。特に新年がおめでたいとの感想もないのですが、生きている証に、年賀状は出させていただきました。

 人並みに、コロナの影響を受けつつ、在宅中心の生活が続いています。私も夫殿も万全ではないものの、いつも通りの生活が維持できればいいかなあと思っています。

 

    

 

 今年は、数年前に進めた「断捨離」の続きを淡々と進めていきたいです。積読(ツンドク)の本たちは読み切れそうにありませんが、読まないうちに手放す覚悟がまだできていません。昨年は就寝前と起床前に、10分間読書を実行しました。(金八先生のドラマがヒントでした)その流れで、朝食前に新聞小説も読んでいます。

 

  昨年の8月より、北海道出身で福永武彦氏の子息の池澤夏樹氏が、朝日新聞に「また会う日まで」を執筆中。すでに連載回数は500回を超えています。主人公は池澤氏の父方の祖母の兄である天文学者で海軍大佐の秋吉利雄氏。

  この小説を読むまで、この主人公のことは知りませんでした。この人は、クリスチャンであって、かつ軍艦に乗務し、海図の一種である潮汐表の編纂や、潮汐潮流調査を行った人です。また、著名な業績としては、ローソップ島での日食観測があげられます。戦争協力を強いられたケースはいくつも挙げられますが、国の方針で、クリスチャンが(クリスチャンに限らず、人々や社会の平安、安寧を望み祈り暮らす仏教者たちも)その大前提に反して戦争に参加していったことが丁寧に描かれています。身近に膨大な資料があるとのこと。物語であるSTORYと実在した人物を通じてのHISTORYの融合が、がどのように展開していくのかとても楽しみです。

 

作者:池澤夏樹氏

                       

 

 ところで、1月10日付の末尾には、読者の皆様へと言う断り書きがありました。

 

 <引用>

 今回と次回はこの連載の最初の方と重なっています。しかし、季節が違う。史実をリサーチしながら、日々の執筆を進めているうちに齟齬が生じました。ご容赦のほどをお願い申し上げます。

 

 言葉を生業としている人たちは、ことほどかように自分の言動や記述の責任を持ちます。それに比べたら、政治家たちの言動は何と軽いのだろうという印象を持っています。(SNSやネット社会も同様です)そのことに自戒を込めて、このブログも書いていきたいと思います。

 ・・・・自分にプレッシャーがかかって、あまり書けないかも・・・・・

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長い中断の結果、ブログ再開は文芸作品の読書の楽しみと読後文を書くことを望んでのことでした。積読を少しづつ解消したいと思います。

かつて訪れたペトラ遺跡(ヨルダン)