山丸郁夫さん 




1月13日のブログで紹介したこの方、その時は名前を存じ上げませんでした。しかし、2013年10月19日に白老町アイヌ民族博物館で行われた 、ポーランドのアイヌ研究者ブロニスワフ・ピウスツキ氏記念碑の除幕式の動画の中にお姿を発見しました。


その直後、michiruも参加した2011年10月16日、同じく白老町で開催された「アイヌ文化フェスティバル白老2011」の動画の中にも写っておられました。(前掲の写真はその時に写させていただいたものなのです。)


最近になって動画でお名前を知ったので、改めて紹介させていただこうと思っていた矢先でした。


北海道新聞夕刊{1月25日付)の哀悼欄訃報が載っていました。



山丸郁夫さん(アイヌ民族博物館誘客戦略室長)

 2013年12月3日逝去 享年57歳



以下は、同夕刊記事(苫小牧報道部 能 正明記者)の中から抜粋した内容を参考にお伝えいたします。


白老町のアイヌ民族博物館は、氏の父山丸武雄さんが創設し、1997年から勤務し、2013年はから前掲の役職で勤務していたとの事です。いつもカラフルな民族衣装にまっ白な長いひげ、博物館を訪れる人たちと積極的に接触して、まさに伝承活動の顔でした。


氏は彫の深い顔立ちで、NHK大河ドラマ「菜の花の沖」{司馬遼太郎原作)にも出演したのだそうです。アイヌ民族の役でしょうが、どんな演技だったのでしょう?


2020年の東京オリンピック開催決定にあたっては、「これは平和の祭典,民族の祭典。アイヌを知ってもらう大きなチャンス」ととらえていたそうです


 

アイヌ民族の復権など民族の問題が山積みなだけに、一口に伝承活動といっても大変な激務だったようです。夢半ばで逝った山丸さん、あまりにも早い逝去に、たった一度お会いしただけですが心からの哀悼を捧げたいと思います。


山丸さんから直接お話を伺う機会は失いましたが、気候がよくなったら白老のアイヌ民族博物館を訪れようと思います。ピウスツキおじさんの胸像にも会いたいですし。