駆け上がった日
現実には、危険だからやめた方がいいですね…
ただ例えとして、聞いたことがあります。
人生は「下りのエスカレーターを駆け上がる」ようなものだ、とか、
何かに挑戦するときは、「下りのエスカレーターを駆け上がる」くらいのパワーが必要だ、とか…
私にとっては、後者の「何かに挑戦するとき」に、その例えわかるな~と感じます。
自分にとってはマイナスな気持ち
「できるかな?(不安)」
「失敗したらどうしよう?(恐怖)」
「人にどう思われるだろうか?(羞恥心)」
をはねのけながら、
プラスの気持ち
「○○になるといいな(希望)」
「○○になろう!(目標)」
「絶対成功させるぞ!(決意)」
を持って挑むのが、
「下りのエスカレーターを駆け上がる」
ようなイメージかな…と。
それを実感することがありました。
先日、次男の通う保育園が、あるスポーツの大会に参加しました。
昨年までは本人のやる気はなく、
いつも他人事。
そもそも興味がない。
自分が勝てるわけがない。
そんな感じだったので、正直こちらも期待しておらず、元気に参加できればいい、と軽く思っていました。
でも、今年度年長クラスになると、4月からほぼ毎日練習をするようになりました。
最初の頃は、体育の先生と1対1での練習。「今日も負けた…先生が強い…」
5月からはお友達との練習開始。でも、
「今日も○○くんに負けた…がんばったんだけど、ダメだった…」
毎日お風呂の中で、「だいじょうぶだよ、力こぶがついているんだよ」と涙をこらえて励まし続けました。
だけどそのうち、保育園のお迎えの時に、先生が「今日は△△に挑戦して、□□をできるようになりましたよ!」とお話してくださるようになりました。
そしてある日、
「手が震えて、きっと(次男)くんにとって恐怖と戦っていたのかと思われますが、今日はクラスで1番頑張ったナンバーワンになりました!」
担任の先生が、目をウルウルとさせて報告してくださいました。
そして、本番当日。
観覧席から手を振ると、次男はうれしそうに手を振り返してくれました。
大会はトーナメント戦で、まず女子から行われました。
赤ちゃんの時から知っているお友達が、しっかりしたお姉さんに成長して、戦っていました。
「勝負の世界なので勝ち負けがあり、勝てばうれしいけど負ければ悔しい。
だけど、これまでの過程を、この日まで練習してきたことを褒めてあげてください」
園長先生の開会の言葉が、
ずっと心に残っていました。
負けたお友達が担任の先生の所に悔し涙で帰って行くと、先生が全身で受け止めてくれていました。
その愛情ある姿に涙…
そして、気持ちを切り替えて涙を拭き、ほかのお友達の応援をするお友達の強さにまた涙…
いよいよ、男子。
次男は4勝し、
準々決勝で負けてしまいました…
1勝だけでもさせてあげたいと思っていたので、とてもとても有り難い結果でした。
息子にとって、きっと駆け上がった日は、
手が震えるくらいに頑張った、あの日。
勝つという体験は、きっと息子の自信につながると思います。
そして、負けて悔しい気持ちは、これからの人生できっと役に立つ時が来るでしょう…
駆け上がるくらいの経験をさせてくださった保育園の先生方に感謝。
6年前、長男の時には私自身悔しい思いをしていたので、今回のことで救われました。
涙、涙の1日でした。
大会前日に先生が教えてくださった必殺技は
「あきらめない気持ち」