みなさんはスマートフォンを使っていて、なんとなく気分が悪くなったり、頭が痛くなったりしたという経験はありませんか?実はその症状は、脳があなたに送っているSOSかもしれません。私たちの生活と切り離せないスマホを上手に使うために、スマホ頭痛とその対処法について見ていきましょう。

頭痛のメカニズム

そもそも頭痛はなぜ起こるのでしょうか。
頭痛の主な原因として、血管の拡張によってその周囲に炎症が起きてしまうことが挙げられます。

ストレスなどによって血管の収縮と拡張のリズムが乱れて血管の周囲にある神経が過度に刺激されてしまうと、頭痛が引き起こされてしまうだけでなく光や音に対して敏感になってしまったり、吐き気を感じてしまうこともあるのです。

そして首や頭の筋肉の緊張も、頭痛を引き起こす原因となります。
長い間同じ姿勢をとっていたり無理な体勢をとっていたりすると、首や肩の血行が悪くなり、酸素が脳に十分に行きわたらないことが原因で頭痛が起きてしまいます。

パソコンやスマホをいじるときは長時間同じ姿勢をとることが多いので、デスクワークの多い人は注意が必要です。

なぜスマホで頭痛が起きるの?

テレビやスマホの画面が発する光にはブルーライトが多く含まれています。
ブルーライトは照明の光などと比べて波長が短くエネルギーも高いので、明るい太陽の下を歩いている時のように瞳孔は狭められます。

スマホを長時間利用すると、この瞳孔の収縮に使用される筋肉が常に働いている状態となるため、眼精疲労の原因となり、結果として頭痛を引き起こすのです。
また、スマートフォンをいじっているときの姿勢は猫背で下を向いたような体勢になってしまいがちなので、筋肉が緊張して頭痛を引き起こすケースも多いようです。

アレルギーのような「電磁波過敏症」

スマートフォンを長時間利用すると出てくる症状としては、「電磁波過敏症」というものも挙げられます。
過敏症とは、通常であれば特に反応することもないような弱い刺激に対して過剰に反応してしまう状態です。

スズメバチの毒に対する免疫反応が過剰に働いてしまうアナフィラキシーショックや、ハウスダストに対するアレルギーをイメージして頂ければわかりやすいのではないかと思うのですが、実はスマホが発する電磁波に対してもこういった反応が出てしまうということがわかっているのです。

症状としては、皮膚にできものができたり鼻水が出たりといった軽度のものから、頭痛や吐き気、果ては手足のしびれといった重度の体調不良を訴えるケースもあるようです。

電子機器が発達する中で生まれた新たな現代病として注意が促されています。

頭痛にならないための対処法

スマートフォンの使用による頭痛を治していくためには、まずきちんとした姿勢を保つことが重要です。
スマホを持った右手を膝の上に乗せて、うつむいてスマホを使用するような体勢は首や肩に負担をかけてしまいます。
できるだけスマホは顔と同じ高さにキープして、自然な体勢で使うようにしましょう。

また、長時間同じ姿勢でいることも体にとってはストレスになってしまうので、こまめに休息をとることも大切です。
疲れてきたと感じたら、ストレッチやウォーキングなどで息抜きすることを忘れないようにしましょう。

そしてブルーライトをカットするメガネなども、目に負担をかけないためには非常に有効となるので持っていて損はないでしょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。
長時間スマホの画面を見ていると目が疲れる、とういうのは直観的に誰もがわかることですが、習慣化したスマホの使い方を改めるのはなかなか難しいものです。
少しでも頭痛や吐き気といった症状を抑えるためにも、気づいたときに少しずつ見直していきましょう。