パソコンの修理料金

保証が効かないとパソコンの修理料金は高額

パソコンは、保証が適用された修理でないと、修理料金は高いものです。保証が切れた後にパソコンが故障した場合、修理に出すと高くつくので、自分で修理をしたいという方もいると思います。 

メーカーやショップブランドによってパソコンの保証期間は異なりますが、1年間の場合が多く、もし1年を1日でも過ぎれば保証が効きませんので、故障して修理に出せば高額な修理料金が発生します。パソコン内部で一箇所故障しただけでも、修理料金はパソコン本体価格以上になる場合もあります。 

自分でパソコンを修理できれば、高額な修理料金を支払わずに済みます。修理するためには故障した PC パーツに代わる新しい PC パーツを購入する必要があるため、自分で修理する場合でも費用はかかりますが、修理料金と比べれば大幅に安く済みます。 

もし保証期間を過ぎた後でも、パソコンが故障したら修理して使い続けたい場合は、自分で修理しやすいパソコンを選ぶのがおすすめです。どのパソコンも修理しやすいとは限らず、基本的にデスクトップパソコンは修理しやすいですが、ノートパソコンやタブレット PC は修理が難しいです。

パソコンの修理方法

PC パーツを交換して修理する

たいていのパソコンは、市販されている PC パーツを組み合わせて作られているため、一部の PC パーツが故障しても、その PC パーツと同型の製品を用意して交換すれば修理可能です。 

しかし、パソコンに市販されていない特殊な PC パーツが使われており、そのような PC パーツが故障してしまうと、個人の手で修理を行うのは難しいです。例えば、PC パーツ単体での市販は行っていない自社開発のマザーボードを使用しているメーカー製パソコンにおいて、マザーボードが故障してしまうと、それに変わる製品は市販されていないので、同型の製品を見つけるのは難しいです。 

また、パソコンも PC パーツも日進月歩で技術が進歩し、どんどん新しい製品が登場するため、1年経ったら同型の製品はもう市場から消えてしまう事も珍しくありません。そのような PC パーツが故障してしまうと、同型の製品を探すのは大変です。運良く中古ショップや、オークションサイトで見つかる事もありますが、メジャーな製品でないと見つけるのは難しいです。 

同型の製品を用意できなければ修理できないとは限りません。故障した製品とは別の製品でも代わりに使えて正常に動作するなら修理できます。パソコンは、様々な製品を組み合わせて使用できるものですので、別の製品に交換しても修理できる可能性が非常に高いです。

故障箇所によっては、修理は難しい

パソコンの故障箇所によっては修理が難しくなります。例えば、一体型デスクトップパソコンやノートパソコン、タブレット PC に搭載されている液晶ディスプレイが故障した場合、自分で修理を行うのは難しいです。 

パソコンでは、ユーザーが液晶ディスプレイの交換をしやすいように作られてはいませんし、修理に必要な液晶ディスプレイ関連の部品を入手するのは難しく、入手できたとしても修理作業も難しいです。 

そのため、自分でパソコンを修理したい場合は、故障箇所によっては修理が難しくなるパソコンは避ける方が良いです。

パソコンは故障の原因を見つけるのが難しい場合あり

自分で修理が容易なパソコンであったとしても、故障箇所が分からないと、交換に必要な PC パーツが分からず修理ができません。パソコンが故障したら、まずはその原因を究明し故障箇所を特定しなければなりませんが、この原因を突き止めるのは苦労する場合があります。 

例えば、OS の起動途中にエラーが発生して OS が起動できなくなったりしたときは、ストレージの故障の可能性が高いので、ストレージの故障であると見抜きやすい(別の原因で OS の起動ができなくなる場合もあります。)ですが、電源ボタンを押しても何も反応が無い場合、電源ユニットの故障なのか、それともマザーボードの故障なのか、または CPU の故障なのか、メインメモリーの故障なのか、他にも様々な PC パーツが原因となって電源が入らない場合がありますので、故障箇所の特定が難しいです。 

そこで、故障の疑いのある PC パーツが組み込めるパソコンがもう一台あれば、その PC パーツを利用して故障してるかどうかテストを行えますが、そのような環境を用意しておくのは簡単ではありません。 

全ての PC パーツを用意する覚悟で、一つ一つ PC パーツを交換してみる方法もあります。別のパソコンから流用したり、使わないがとっておいた PC パーツを使えれば良いですが、新しく PC パーツを購入する必要があると出費がかさみます。 

パソコンを実際に自分で修理を行う以前に、故障箇所を適切に判断できないと、自分でパソコンを修理を行うのは難しいですので、修理しやすいパソコンを選んでも、故障箇所の特定が難しくなると修理も難しくなる事に注意が必要です。 

パソコンの修理に必要な PC パーツを用意し、PC パーツの交換作業がスムーズに進めば、大した時間と労力はかかりませんが、故障箇所の特定に手間取ると、かかる時間と労力が大幅に増えますので、修理しやすいかどうか気にせずに長期保証が付くパソコンを選び、長期保証が切れた後に故障したら、新しいパソコンを購入する計画も選択肢としてありです。

最低2台はパソコンをそろえておきたい

パソコンを自分で修理を行うつもりなら、最低でも2台インターネットに接続できるパソコンを用意しておきたいです。なぜなら、インターネット上には、パソコンの故障に関する情報が膨大にあり、自分と似たような故障状態になってしまった人の解決に至った情報などがあり、解決への糸口が見つかりやすいからです。 

また、質問コーナーを設けているウェブサイトに行けば、自分のパソコンの故障状態を書き込めば、誰かが故障原因を答えてくれるかもしれません。 

パソコンが故障してしまうと、たいていインターネットの接続すらままならない状態に陥ってしまうので、パソコンが故障したとき、正常なパソコンが使えるためにも、2台以上のパソコンを持っておきたいです。 

スマートフォンでもインターネットに接続して調べられますが、パソコンの方が調べやすいです。 

また、比較的故障しやすい内蔵ストレージですが、最近の内蔵ストレージは、変換アダプタを別途で購入し利用することで、USB2.0 接続等を利用して別のパソコンに接続できます。そのため、パソコンがもう1台あれば、ストレージの故障の確認にも使えます。 

初めてパソコンを買う場合は、2台そろえておくのは難しいですが、パソコンを買い替える場合は、古いパソコンはまだ使えるなら捨てたり売ったりせずに残しておくのがおすすめで