2010年代に入り、急速に日本で普及し始めたスマートフォンは、電話とパソコンが一体になったかのような便利なデバイス。わたしたちの日常ではすっかりお馴染みのアイテムになりました。
買い替えを機にスマホを選んだ人、機能を調べて機種変更をした人、理由はさまざまでもスマホ以外の携帯を使っていた頃より、使用する時間が増えていませんか? どうも体の不調を感じるという人は、もしかすると今話題の”スマホ症候群”かもしれません!?
スマホ症候群に警鐘を鳴らす、『KIZUカイロプラクティックグループ』代表院長の木津直昭先生にお話をうかがうことができました。
■気をつけたい3つのポイント
「スマホを長時間使用することは、私たちのカラダに様々な変化をもたらしています。その中でも特に気になるのが3つのポイントです」と木津先生が教えてくださいました。
(1)スマホ肩とスマホ肘
スマホ肩は辛い肩の凝りや痛み、または腕を挙上できなくなるなどの弊害を。スマホ肘は腕の痛みや痺れなどを発症させます。
(2)ストレートネック
ストレートネックは頸椎の生理的な彎曲(S字カーブ)がなくなり、首や肩の痛みや凝り、または頭痛やめまい等も発症させる可能性があります。
(3) 筋・筋膜の癒着
これらのカラダに起きている変化は様々な障害を生み、辛い凝りや痛みの原因になっています。これらの症状が出る人と出ない人の差は、3つめのポイントとなる筋・筋膜の癒着の有無によることが多いのです。
■誰にでもすぐできる予防法
「まずはスマホの持ち方に注意して、できるだけ長時間使用を避ける事がよいでしょう」と木津先生。「写真のように、スマホの画面を見る際、持つ手の肘の角度を90度に。そして、反対の腕をスマホを持つ手の肘の下に入れます。
スマホを持つ手側の二の腕と胸で、反対の腕の手首を挟むという感じです。この状態でスマホが軽く感じる場所があります。その場所とは、手首から腕にかけてまっすぐそろったところです。手首が変に曲がっていると無駄な力が入ってしまいます」