これまでの記事で育休を推進してみんな取った方が良いよ!

というスタンスでしたが、数か月実際に育休を体験している中で

「このパターンの場合は育休を取ってもデメリットが多いかな?」と感じた場面があったのでまとめておきます。

あくまで個人的に思ったことですが、せっかくの育休ですから有意義なものにするべきですので何かの参考までに

 

①夫が育児に対して積極的ではないパターン

そもそもこの制度は育児のための制度ですので育児に参加する気のない場合は論外ですが、

それでも、育児をするのが好き、楽しいと感じるタイプで無いと夫側の精神が長続きしないと思います。

私の場合1人目が産まれた時からとにかくずっと抱っこ、沐浴は必ず自分がやる、ミルクもご飯も1回でも多くあげたい、おむつも替えたい。

というように異常なぐらいずっと「やりたい」って言ってましたし実際に思ってました。

ただ、必ずしもみんなそうとは限らないでしょうし、中には小さすぎる赤ちゃんのお世話に対して傷つけてしまうのでは無いか不安になるパターンもあると思います。

そうは言ってられない状況が育児なのですが、それでも「妻からお願いされたらやる」程度の気持ちでは逆に足を引っ張てしまうかもしれません。母親側の心理的にはこれからお金もかかってくる中で、少なからずその一部を犠牲にして育休を取るわけですから、自らの意思で積極的に動かなければ「収入の減った旦那がただ何もせず家にいるだけ、指示待ち状態でダラダラしているだけ」と思うでしょうし、夫の心情としてもせっかく育休を取ったからにはそう思われたくはないと思います。

また、育児や家事に対して頼まれたことだけをこなす、いわゆる「指示待ち」では妻の目にはこれから先長く続く育児のパートナーとして頼りなく

映ってしまう為、少し大げさかもしれませんがこの先の夫婦仲にも関わってきます。

 

②喧嘩が多い、もしくは妻が日ごろから我慢している夫婦のパターン

私の場合、高校生の頃から付き合い、社会人になると同時に同棲をしていたので既に家族感と言いますか様々な価値観含め熟知していたこともあり、今更喧嘩するようなことはほとんどありません。元々2人とも温厚な性格なので小競り合いはあれど大喧嘩はこれまで一度も無い状況です。

それでも、育児という新しい環境下で一緒にいるとお互いにイラっとすることはありますし、母親側は体力的にも精神的にも産後の体調は疲弊しているはずです。その上、普段は家にいなかった夫が「24時間一緒にいなくてはならない」という状況は追加のストレスになる場合もあります。仕事終わり、休日しかこれまで過ごしてこなかった夫婦がずっと一緒にいるイレギュラーな生活になる為、その点も注意したほうが良いと思いました。

 

③夫が仕事を好きすぎるパターン

珍しいパターンかもしれませんが、我が家はこのパターンに少し当てはまりました。

入社してから仕事で嫌なことはたくさん起こりましたが、特殊な体質で一回も「今日は会社に行きたくない」と思ったことはありません。

入社時と比較して、現在は職場環境も改善され人間関係も良好な為、「別に仕事を休みたかった訳じゃない」という心理状態でした。

ついつい、業務改善のアイディアを考えたり、オンラインセミナーを覗いたりしてしまいます。仕事が大好きでしょうがない訳ではありませんが、育休に集中しきれていないと後ろめたさを感じてしまいました。(たまに出社をするとむしろ息抜きになると感じてました。)

しかし、仕事のことを考えてしまう癖は悪いことでは無い気がしてたので妻にも相談して、移動も特に必要ないオンラインセミナーであれば別に拘束時間も最小限で済むということで正式に許可をもらい学習時間にあててます。

 

④仕事(本業)で成果を全然出していないパターン

これは、育休を円滑に取る前提条件にも入れてましたが、そもそも本業で会社に貢献するどころか足を引っ張っているor最低限の評価を貰っていない人は正直おススメ出来ません。理由としては職場に復帰した際に役割が無ければ必要のない社員になってしまう可能性があるからです。育休が終わっても当然子育ては長く続きますし、その次の子供の予定があるのであれば出産時に働けるのは基本的に夫がメインになるかと思います。共働きで生計を立てている場合ですとその間一人分の収入が減る為、精神的なゆとりを得る為にも安定して働ける、稼げる環境の確保は男女関係なく親として重要な項目だと思います。

一方会社側の立場で考えるとただでさえあ活躍していないor足を引っ張っている社員の為に申請書を作って、年金事務所やハロワークに提出をしなければならず、一定期間抜けることで「こいつが居なくても誰も困らないし、むしろミスやトラブルが減ったよ。」なんて声が周囲から聞こえれば「育休を取ったこと」に対してでは無く「普段の勤務状況、業務内容」に対して人事的な評価にも関わってきます。

別にどんな状況であろうと育休は権利であり誰でも取ることが出来ます。それを理由に評価を下げたり、解雇したりすることは禁じられていることですので直接的に育休取得がキャリアに傷をつけるようなことにはならない仕組みになってます。

しかし、復帰以降も評価をするのはあくまで「人」がおこないますので会社側の考えをすべて無視するからにはその覚悟が必要ですし、無視しても問題ないような立場を確保しておくことも重要なことかと思います。

 

私が感じたのはこの辺りになります。当然、人によって違うとは思いますがほとんどの場合は夫婦間で話し合い、メリット、デメリットを理解した上で2人が納得した判断であれば大きな問題にはならないと思います。

とは言え、経験したことのない状況ですべてを想定しきることは不可能でしょうから、「何のために育休を取得するのか」を明白にしておくと判断基準になるかと思います。

私の場合は「体調の悪い妻にこれ以上無理をさせない為」に育休を取得しましたのでいろいろ下準備はしましたが、仕事での評価が下がることや居心地が悪くなる可能性は承知の上で休んでますのでその点は精神的に割り切ることが出来ました。

いずれにせよ子育ては家庭ごとに適した形があると思いますので自分たち家族にとって一番メリットが大きいことは何かを冷静に考えて「収入」、「休み」、「評価」等の目先のことにとらわれず長い子育て生活を見据えてベストな選択を出来ればと思います。