作家の佐野洋子さんが11月5日、乳がんのためお亡くなりになりました。72歳でした。
絵本作家でもありエッセイストでもあった多才な彼女。
そんな彼女の数ある作品の中で、やはり代表作と言えば「100万回生きたねこ」でしょう。
私がこの作品に出会ったのは15年ほど前。とある図書館の児童書コーナーでした。
何の考えもなしに偶然手にした一冊の絵本、それが「100万回生きたねこ」だったのです。
お話はいたってシンプル。
あるところに100万回生きたねこがおりました。
100万回生きたねこはある日しろいねこに出会います。
そしてしろいねこと家庭をきずき、幸せに暮らします。
時は流れ愛するしろねこを看取った後自分も静かに死んでゆきます。
そのあとねこは生き返ることはありませんでした。
そんな簡単なお話にも関わらず、読み終えた後私は
図書館の片隅でシクシクと泣いていました。
あの時どうしてあんなに泣けたのか自分でも分かりません。
心を震わす何かがあったのでしょう。
それと同じで、どうしてねこは生き返らなかったのか
どんなに考えても正解は分かりません。
正解があるのかすらも分かりません。
その代わり、読んだ人の数だけ答えはあるのじゃないのかなぁなんて思うのです。
あんなに出会いが強烈だったにも関わらず、
そして一番大好きな作品だと断言できるにも関わらず、実は手元にありません。
と言うのも「100万回生きたねこ」は
結婚する相手に贈ってもらうってずっと決めてるから。
未だ夢叶わず。涙
ちなみに佐野洋子さんの作品は
- ふつうがえらい
- なんかも大好きです。
他にも未読のまま何年も積んである本が数冊あります。
だって読んでしまうのが勿体無いんだもん。
彼女が亡くなった今、ますます勿体無くて読めそうもありません。
ご冥福をお祈りいたします。
